なかなか、伝わらない、アートのこと

昨日会った人と、アートの話をしたときに
昨日の人は、アートのあれこれは、なかなか敷居が
高いということを言っていて、実際自分がそうだった
ことを、思い出していました


そんななかで、アートの話が載ってる本で、自分が
これなら読めるなと、手に取ったのが、気まぐれ美術館、
洲之内徹でした


だいたい、絵のことを、文章でなにか伝える、そのことは
まず、無理があるのです。五感を働かせて、感じたことを
文章という、うつわにいれるなんていうのは、本当にすごい
ことで、普通の人が普通にやったのでは、伝わらないです


洲之内徹という、表現の名手といっていい、エッセイの
なかで、「見てみたい」という気持ちになる、そういうことが
でてきました


洲之内徹の、表現。絵の褒め方の最高のものは、自分の手元に
おいておきたい。これだ、これ以上はない・・・


絵のことを、知ろうとして、解説など、読むとよくあるし
今は自分もそんなことをするのですが、別の画家の別の絵との
比較です。その比較対象について、知識がないと、呑み込めない
ということになります


ただ、比較するという手法は、やっぱり、なにか伝えよう
という時に便利でやってしまいます


昨日も、そのアートを知らないという人に向かって
マネの「フォリー・ベルジェールのバー」と、鏑木清方
三部作の話などを、ついつい、していました
恐縮ですが、マネと聞いても、はじめて聞いたという顔を
されたので、話していて、あ、いいのかなという感覚は
持ったのですが、ついつい勢いで話していました


趣味の類はなんでもそうだと思うのですが、関心がわいて
楽しめるようになるまでが、やっぱりそれなりに、時間が
かかるというこtでしょうね
楽しめるようになれば、つまりは自己満足ですが
そうだとすれば、自分でそうした時間を楽しんでるのです
から、自然と知識、うーん知識というのには、断片的すぎる
から、雑学ですかね、そういうものも、つながっていきます


その数日前、ちょっとしたことから、友人に、アートの
話をくりかえしできて、したいなと思う人って、すごく
少ないということに、気が付きました


また、ちょっと興味はある、という人に対してだと
うまく、やっぱり伝えられない?という自分のもどかしさ
ということも、ありそうです


うまく伝わらない、ということでいえば、一番いっしょにいる
時間が長い、私の奥さんとも、絵について、あれこれいうと
すれちがいなんて、よくあることなので、これもさもありなん
てなところなのですがね。


芸術の秋ですね
まだ、まだ、アートを楽しむ休日、ほしいところです