音楽を楽しむ

古都、鎌倉は10代の時から遊んだ、好きな街です
鎌倉は、古都というだけあって、寺が多いです
つい、詩人のまねをして、お寺の静かさをうたいたくなる
そんな風情の、場所がありますね


さだまさしの、名曲といっていい「縁切寺」、歌詞を
思い出してみると、いかにも、古都らしい、そして
デートしてる若い二人が浮かび、そうなのだけど、恋は
実らず、女性の方から、別れをつげると、なります


あ、これ、歌謡曲なんだなと、ふと、思い出してみて思うのです
フォークソングとか、そんな名前で呼ばれていた、また
シンガーソングライターって言う、自作自演でやる、人たちが
でてきた、1970年代に、まさに、最初の音楽の楽しみを知った
自分は、なんとなく、歌謡曲と、フォークソングはわけていたのです


だけど、いま歳を重ねて、見て思うに、そのときの、時代の気分
といったことに、まあ、若い人の、幼いとも見える、恋のひとかけらを
混ぜて、歌う。まさに歌謡曲じゃないかって、思います


大好きな歌のひとつ。ユーミンの、「海をみていた午後」
この中の、「あの時目の前で、思い切り泣けたら
いまごろ、ふたりここで、海をみていたはず」なんてあるのですが
ストーリィテラーとして、優れてるユーミンの、才能が
発揮されてるところといってもいい。
こんな恋をして、こんな、すれ違いで、その痛みに耐えてる
自分に、「酔ってる」ともいえる、そういう、場面の設定です


少女の、あこがれといったことと、山手の海がみえる風景を
コラボさせた、詩なのですね。だけど、たとえば、絵が
一枚の絵として、なにかしら、みてる人の心に、すっとした
感じだとか、心のやすらぎだとか、元気がでるとかそうした
なにかが伝わるってことが、すごいこととしたら
詩であり、歌謡曲と思えても、その世界が、何かを、聞いてる
人に、与えてるとなれば、それはそれで、やっぱりすごいと
いっていいでしょうね


謡曲が、売上等、ピークをむかえた、1970年というのは
おそらくは、なんて、すごい、日本が成長していて
みんなが、自分が大人になったら、豊かに幸せになると
信じられた、いい時代でしょうか?


「信じられた」ということが、大事のように、思います


翻って、おそらくは、平成生まれの人は、これから、自分は豊かに
なっていくと、信じられないということがありそうです


これは、ほんとに、深刻なことといっていいかもしれません
その認識をなしに、若い人に接するのは、ぼくらが、もう
戦争なんてない(と、それこそ信じたいね)のに、おまえたちは
戦後のきびしさをしらないから、だめだとか、話ができないとか
いわれた、まさに世代ギャップを感じた、自分たちと同じことをやってる
と、思ったほうがいいかもしれません


さだまさしも、ユーミンも、それから
谷村も、サザンだって、大事な、自分の一ページを彩ってくれた
アーティストでしょう
そういう、人に、もらった、色彩、エネルギー、リズム感といった
ものを、忘れずに、新しい鼓動も、自分の快いBGMとできちゃう
ような、そんな生きてる様子をやりたいと、思うのです