渋沢栄一

大河ドラマ、青天を衝けの作、脚本を手掛けた
大森美香さん、東商新聞紙上で、三村会頭との対談で
語っています


「~渋沢翁の変節をどう描くかでした~こうした変節を
視聴者からしたら、ずるいことしてる、と捉えてほしくない~」


これをうけて、三村会頭の語りです


「政府で制度をつくることを含めて、様々な寄り道を
してきたからこそ、幅広い経験を積み、当代一流の人たち
の間に人脈を広げることができた」


先日の、英雄たちの決断では、東京養育院という孤児の施設の
運営にも、力を注いだとあります。これはヒューマニズム
あったでしょうが、その番組の中の解説は、「極めて合理的な
考えとして、社会の下層にいる人を押し上げてこそ、街が
発展し、経済が興隆するということ」とあげていました


最終回で、ラジオで生出演、演説するところのシーンがあります
これは、かなり、印象的で、政治家ではない、渋沢が呼びかけること
それで、また多くの人が、寄付という行動をしたということですね


人の心を動かすのは、政治でなく経済だとも、言えそうです


かつて、豊臣秀吉が、天下をとったのは、「食える」という
こと、これを、示して、実際に行動、恩恵にあずかるという人を
作ることで、人が秀吉のもとに集まったということがあると
あるときから知りました


やっぱり、理念とか考え、思いだけでは、少なくとも継続して
人は動いてくれないのですね。経済です。つまりは食えるように
するということがいかに大事かの、ひとつの、証でしょう


渋沢が、いかに日本を強くするか?いかに日本を住みやすく
外国にも劣らない世の中にしていくか?このことに
心をくだいていたということが、でてきます


この気持ち、心意気におおいに、賛成、拍手を送りたい
人は生きるなら、他人のうれしいことをして、なんぼと思います
そうであれば、継続して、繁栄していく、そういう仕組みであり
人の集まる場ということを、作っていけるということ
これがどんなに、大事なことかと思います


対談の後半で、大森さんは、渋沢の印象的な言葉として
孤児に「自分を父と思いなさい」「うれしかったこと、悲しかったこと
必ず心の糧になるから、忘れずに持ち続けなさい」といったとのこと


なんて、深い、愛情にあふれた言葉だろうと思います
いま、自分の将来に不安を感じ、これからの生きてく道を
どうすすむかと思う、若い人にも言いたいですね
悩みがあるなら、真剣に悩んだらいいのだと。


渋沢のような、人を幸せにするということに、生涯をかけた人の
話は、わくわくもし、またあこがれの存在として、覚えておきたいと
思いました