アート周辺

この数年に渡り、奥村土牛さんの絵がよくて
その絵を描いただろう場所に、実際行ってみたりという
ことを、しています。
「醍醐」「鳴門」「吉野」


アーティストが、ここが美しいと言って、描いた風景
そこを、実際行ってみて、感じてみる
これは、「旅」の楽しみ方として、やってみて、いいな
と思ってるやりかたです。アーティストに旅の、パイロットに
なってもらうということになり、とても、気に入っています


その最初は、奈良、明日香だったと、記憶します
大学生だった、そのころ、これはアーティストというか
文学のほうですが、大和三山がみえる、甘樫丘に立ってみる
ということを、したくて、やってみたということがあります


山を背景にみて、それを、楽しむということは、とても素敵な
風景の楽しみ方といっていいでしょう


さて、今年の夏休み。越後、高田のお城、高田城の城内と
言っていい場所に、小林古径のアトリエと、自宅があって
公開されていました。高田は小林古径の生誕の地、ということで
自宅は、もとあった場所から移築され、アトリエは、再現されて
いました


自宅は、吉田五十八という、建築家が設計したという
美しく、気品にあふれたといったらいいでしょうか
シンプルな、日本の木の美しさがでる、素晴らしい建物
でした。元あった場所にもいってみたいな、と思って
その高田の地にあった、家の解説をみると、東京大田区
馬込とあります。あ、近いな、行ってみたいと思いました


先週、馬込を歩きました。ありました。小林古径
住んでいた場所は「古径公園」として、小さな公園、また
公園に隣接して、児童館が立っていました


ここに、師である、小林古径を囲んで、奥村土牛も通った
ここで、絵を描いたのだと、思うと、この場所が、すごく
特別な場所に、思えました。


若い、奥村土牛が現れて、目の前にいるような、そんな
気持ちさえ、してくるような、そんな感覚です


もちろん、越後の、高田でその家、アトリエをみたり
ということも、つながってるのは、まちがいありません
アーティストが生きた場所をたどるのは、楽しいです
好きなアーティストが、どんなふうな、生き方をしたのか
少しだけたどれるような、そんな感覚があります


絵を描く。ただそれだけ、かもしれないですが、絵を描くことに
人生をかけて、生きた、その生き方が、迫力をもって
伝わってくることがあります
生きるということは、すごいことなんだと、思えてきます


アーティストの生き方にあこがれて、その空気、その場所
たどってみるという、楽しみは、続きそうです