こわいことから、命を守る

夏川草介 「レッドゾーン」
この小説の、あらすじとかは、ここでは描きません
読んで、思うに作者の描写の、鋭さといっていいでしょう
医者だって、人間、家族もいる、自分という存在を
守るという、意識も権利ももちろんある
そして、医者だから、その病気のこわさというのを、
一番身近に、感じてるということ。そのなかで、医者という
立場が行動させる。自己矛盾、どうかすれば、自分という
存在を否定しかねない・・・


自分という存在を否定する、行動。
誰もそんなことは、しないという。だけど、本当だろうか
厳しく見れば、SDGsのあれこれを、きっちり、しっかり守ってます
という、現代人はどのくらいの、割合だろうか?
私は正直、自信がない


SDGs。実際社員のみんなと少し考える時間をもちました
もちろん、ほんの少しかもしれない。入口だけかもしれない
これが、世界の生きる人が、地球が、一定のいい形で
次の世代にも引き継げる、そういうための、目標なんだと
思うなら、正直、うかうかしていられない、ということが
ありそうです


まず、思ったのは、認識の差。
冒頭に書いた、感染症のことでも、かなり見える化した
といっていい、世界のなかでの、格差。医療ということも
あるでしょう、公衆衛生、教育、高齢者をはじめ、いろんな
福祉の状態。今あげた、「弱い人を守る」といったことが
どういう状態にあるのか、国や地域によって、大きくちがう
そういうことが、見える化した


自分の、ひとりの人間の意識を変えるということも
とっても、大きなことで、簡単ではありません
だけど、感染症は変えたかもしれない
それだけ、大きな変化がきている


人間の命を守るということは、誰もが認める、大切な
優先事項ですね。ところが、感染症はそれも変えたといって
いいかもしれません。誰の命を守ることが優先といった
きなくさい、ことが、この3年とかで起こったといって
いいのではないでしょうか?


自分がいいと、人間として、恥ずかしくないと、そういう
行動をとらなくては、困ったことになります
ルールだから、というのは、古い、ときと場合によって
受け入れられない、行動になりそうです
これだけ、不安定、不確定で、あいまいな世界に生きなければ
ならない、自分たち。自分の「個」ということ、それから
世の中を構成してる、チーム、地域社会、また、国家になるのかな
そうしたしくみ、そこと、いかにいい関係を作るのか?


くりかえし、思うこと
日本は、17世紀から、内戦がなく、軍事政権である徳川幕府
災害だったり、外圧といったことから、徐々に、福祉国家としての
性格ももっていた(「徳川がつくった、先進国日本」 磯田直史」


この世界では特殊かもれない、一面素晴らしい、一面ガラパゴス
な自分たちの、国を思います
その良さを活かさないでどうしよう
特殊かもしれないけど、そのすばらしさを、発信し、世界の人と
手を取り合わないければ、生き残れないという危機感を共有
していかなければ、どうなってしまうのだろう


命を守ること。大事なこと。そのために自分の信じてる
自分の生き方を、大事にすること、考え続けます