峠の一軒宿

新潟 十日市場市、まつだいというところ
峠にたつ、一軒宿をとり、信越といいたくなる
山の重なり、山の向こうはまた、山という景色のなかで
温泉に浸り、休んできました


ちょっと想像すれば、当たり前といっていいかも
しれないですが、峠にある、つまり尾根道、であり
その宿から東側、西側、両方とも展望がきくのですね
この開放感、気持ちよさはとってもよかったです


温泉で、露天風呂があるのですが、その露天風呂から
山が眺められるようになっています
うまく温泉からみれば、まるで、温泉の湯けむりがそのまま
山へいって、霧になってるような、つながってるような
感覚です


山をみる
ただ、それだけなのですが
都会に住んでる自分、なんて気分が変わるのだろうと
思います


山をみる
それは、かつて田舎に住んでいた?昔の記憶がよみがえってくる
ような、いいえ田舎に住んだことはないのですが、何世代も
まえの自分のなかの、なにか記憶がよびさまされるような
不思議な感覚です


夏川草介の、「始まりの木」という小説で、民俗学の学者さんという
位置づけの主人公が、日本人は、山、木、海、瀧といった自然を
神としてあがめ、拝んできた、歴史があると、説明します
このことは、とても不思議といっていいことかも
しれません。特に外国、欧米で一神教こそ宗教と思ってる人には
不思議なんだろうと思います


ですが、山、木、海・・・を神としてきたと
言われて、日本人の自分は、そうだ、そうだよなーって、素直にどこかで
うなづいているのですね


山を見ます
山の姿が美しく、いつまでもみていたくなります


この山々の重なりが、信州のよく見に行く、アルプスだったり
箱根だったり、そうした山と少しちがうとみえてきます
山々の重なり


自分にとって、大切なことってなんだろう
それは、生きてる限り、ずっと考える、考えたいこと
といっていいのではないでしょうか


山をみること
これが大事なことと、思えることは、いいこと、素敵なことだと
思います
自分の故郷の風景を、愛でて、その風景に癒され
その風景をみることで、自分のなかのなにかが豊かにになって
いく、そういう感覚。この感覚を持ち続けられれば
なんて、いい生き方なんだと、感じます


山はいい
温泉もいい
ちょっと、なにげない、みんなやることかもしれないですが
ぜいたくな、夏休みをもらえました
うれしいな