季節のきざし
このことを、短歌の世界では、とても大切にしてきた
という記述をみました
短歌がそうだとして、きっとその短歌の世界にあこがれ
そこに、あるものを、いいもの、優れたもの、自分の心になにか
与えてくれるそんなふうに、思ってきた日本人にとって
季節が大事、季節のきざしを、みつけたい
というのは、心に住み着いたものになってるといっていいと思います
夏が過ぎます
身体にとって、それはひとつ、安心な要素ともいえる、変化
こう暑くては、なかなかたいへんですから
ですが、虫たちもへり、一年が過ぎていくんだという、感覚のもと
夏が去るというのは、やっぱりちょっと物悲しい
もうずいぶん前です。ちょっとした知り合いから
「なごりの夏を楽しむ飲み会」をやるということを聞いて
ちょっとぱくって、自分も飲み会をやりました
なごりの夏、なんか、心惹かれる言い方です
季節それぞれの、よさを楽しみ、過ごしていけたら
こんな楽しいことはない、かなと思います
このあたりも、短歌の世界に、どこかひきづられての、感覚
ということもあるかもしれないです
季節を楽しむのは、ひとりで、例えば、植物からとか
雲をみてとか、楽しむということもありますが
それを、誰かにつたえて、その感覚を共有するという
楽しみ方もありますね
季節のうたを読むというのは、誰かに伝えたいという
その感覚といっていいのだと、思います
秋は実りの季節ですね
何年かまえ、日本を離れて長い友人と話してるとき
日本のコメがおいしい、とくに新米のおいしさというのは
格別だよね、と、話していて、こういう季節の感じ方も
あるなと思いました
5年前に社員旅行でお世話になった、新潟県南魚沼の越路さん
社員旅行でいったとき、新米のもち米で、餅つきをさせてくれたのが
めちゃめちゃ、うれしく思い出します。ほんとにおいしかった
あの、つきたてのおもち、からみもちであり、きなこで、食べて
ほんとうに力がついたように感じました
春は、芽を食べる。夏は葉を食べる、秋は実を食べる、冬は根を食べる
そんなふうにいいます
最近、野菜はいろんな季節ででまわっていますから、つい見落とすなんてことも
あるのですが、やっぱり旬ということを、気を付けたいです
トマト、なす、えだまめ、とうもろこしといった夏の野菜は
やっぱり夏にいただきたい
これから秋は、きのこだったり、おいもでしょうか
おいしくいただきたい
季節を感じるのは、生きるのを感じる、ということですね