旅にでたい

旅にでたい


芭蕉の「漂泊の思い」に似てるのか
どこかに行きたい。見てみたことのない景色を
みてみたい。行ったことのない寺を訪ねてみたい


歴史のある場所を訪ねたいと
漠然と思う


歩いて、景色に出会って、山だったらその姿を神を
あがめた人の気持ちを追っかけてみたい
画家がみた、景色をみて、ちょっとでいいから
画家の気持ちを追っかけてみたい


世田谷に向井潤吉という画家の自宅が、ギャラリーになって
公開されています
茅葺き屋根の家のある風景が続きます


あるとき茅葺き屋根というのは、葺き替えにとても
手間がかかるということ、それは地域の人総出でやる仕事で
そうしたことは、地域社会がつながっていないとできない
という話。


そして今信州を旅すると、かつて茅葺き屋根だったであろう
家の屋根はトタン板になっていますね


茅葺き屋根
高校時代からの友人と話していたら、自分たちが10代のころは
まだ金沢文庫からほどちかい、その彼の家のすぐ近くには
茅葺き屋根の家がまだあったということ、目からうろこの話でした


旅にでたい
なにかをみつけてみたい


いっとき、うつわをめぐる旅ということが、我が家でブームでした
運よく、窯元で作家の方に話が聞けたりしたときは
うれしくて、楽しかった思い出になっています


ときどき、日本はうつわづくりについて
手作りでやっていて、採算がとれている(なんだろうと思う)
作家が相当数いるということに驚きます


値段でいえば、数倍の差がある、手作りのうつわを求める
人が相当数いるのだという、こういうことに、ちょっと驚きます


そうしたことを、思ったり、うつわを手に取ってときどき
連れて帰って使ってみたりしながら、なぜだろうと思います


あるとき、うつわの良さは使わないとわからないよと
鳥取、岩井窯の山本さんという作家さんに教えてもらいました


確かに眺めているだけでは、うつわの良さはわからないでしょうね
うつわも育つのだということも聞きました


旅にでたい
旅にでて、なにかを感じたい


思い出すと、中学生とか自転車が、ちょっとふらりと
でかける手段でした
それでも、結構遠くまでいけるし、またそのころの横浜南部は
まだのどかな風景もありました


一番実家から近くてお気に入りは
坂のうえの海の見える丘でした
海といっても、ところどころは工場だったりで、ほんとに
風景のある場所だけ、海がみえているという感じなのですが
海をみるというそういう非日常がそこにあるという感覚が
好きでした


旅にでたい
旅で、なにかをみつけたい
そういう思いがずっとある、それも楽しいと思っていたい