作家の家

新潟県上越市。高田城の敷地内に、小林古径記念美術館が
あります
2年前にお邪魔した時、小林古径の自宅と、アトリエがあって
その建物がとても気にいり、時間の許す限り、玄関だったり
画室でゆっくりさせてもらったことがありました


設計は、吉田五十八という、後で知るのですが、いい仕事をした
建築家でした。その吉田にもすごく興味をもったのが
解説に、小林は吉田に「自分の気にいる家を作ってくれ」と依頼し
吉田は、小林の作品、これまでのいろいろを調べて、小林のおそらくは
生き方がそのままでるような、家を作ったのではないか?
そんなふうに想像し、小林は出来上がった家をいたく気にいったという
エピソードがありました


小林古径の自宅は、大田区南馬込、萬福寺の近くにあったという記述から
そこに行ってみると、「古径公園」として場所はわかるようになっていました
ここ、こそ、奥村土牛が通った、場所なんだと思って、しばしたたずみました
自分の家からさほど遠くない場所にあったんだと、そういう気持ちも働き
小林古径の家のことがとても、気になるものになりました


奥村土牛の絵が気にいり、その土牛が生涯の師として慕ったという
小林古径の名前は、結構まえにインプットされていました
ですが、小林古径の作品をみる機会は、小林古径記念美術館にお邪魔するまで
まとまってということではあまりなかったのです
ただ、そのとき「髪」という作品が記念切手になっていたのを知り
覚えていたこと、いいえ小林の作品としてではなくて、切手にその絵があったのは
覚えていたのですね


奥村土牛小林古径吉田五十八とつながり
吉田五十八の、設計した家というのを、見たくなっています


上記、小林と吉田のエピソードにも惹かれるのですが
当然、師弟であった、小林と奥村のいろいろは、きっと言葉にできない
つながりだったり、いいやりとりがあったんじゃないかと想像します


奥村土牛の絵では、3回ほど実践してるのですが
その絵が描かれた場所にいってみるというのは、すごく楽しい旅に
なります
そして、小林古径の自宅のように、アーティストだったり、おそらくは
作家もそうだと想像しています。誰かの家、が、公開されているのなら
行ってみたくなっています


実際のところ、鎌倉好き、とか、よく人にも言っています
ところが、鎌倉にそうした、文士だったりの家はたくさんあるのに
ごく限られたところしか、実際行っていないということに、気が付きます
そのあたりから、楽しんでみたいですね