対人援助

河合隼雄先生の著書から学ぶ、対人援助の心得
問題起こしてしまう、中学生と先生といった場面での記述が
印象的です
中学生のほうは、いろんな意味で、アウェイですよね
立場的には先生のほうが上でしょう。知識だってそうだろうし
背景にもってる、いろんなつながりだって先生に有利


先生のほうは、どんな態度で接すべきかといったことを
自分が、医者と患者というときの患者側だと想像してみなさい
と、書きます
医者と患者。知識とかいろいろは、圧倒的に医者のほうが上
そんなとき患者である自分はどんな様子で相対するか
「勘」じゃないかと、いいます
この医者、実は自信がなくて言っていないか?そんなことを
勘をきかせて、みるというのですね


先生と中学生もそういうところがあると、書きます
実際のところ、イーブンで、同じ立場で話してるって、実際の場面
先生と中学生とかでなくても、実は少ないのだろうと
思います。友人同士だってなんらかの、立場の差というのは
ある。


アウェイの立場にたってる人は勘に頼るしかないかも
しれない。そういうことを知っていて、1:1の話をするのか
どうか?


人間は根源的に、自分のなにかを伝えたいということは
あるんです。このことも知っておきたいと思います
なかなか、話してくれない、話がつながらないということ
これは、なにかがその「伝えたい」というのを、邪魔してるのでしょう
そのことが、見えるのなら、その邪魔してるものというのを
とっぱらうことが、大事になります


そうなんですが、その邪魔してるものというのは
なかなかやっかいな感じということも多いパターンです


さて、アウェイにいる人、それもこちらになにかを
話してくれてない人と、どうやって、コンタクトを増やして
これからやっていくか?


そんないい手というのは、ない、ということを
河合先生は本のなかで書きます
いい手、今うまくいっていない、いろいろ、生きていて
困ってる事。それを解決する魔法のようなもの
そんなものは、ない、と書きます


アウェイにいる人、話してくれるのを待つ
そういう時間も大事だと、今なら私も気が付きます


待つ時間、そういうことが必要というときがある
それを認める・・・
もちろん、待つということであって、見放すということでは
ない、ということ


人間関係は、実際、待つといった「時間をかける」ということが
大事ともいえます
一度あって、話した人、二度目とか三度目となると、お互い親しみを
感じることが多いです
いいえ、そんなやさしくない、そういうことも生きていればもちろんあります
ですが、待つということをへて、じっくり構えて、あなたとつながりたい
そういう態度でいるって、大事だと思っています