スターとそのなりかけの

アートの世界にも、スターと呼んでいい
数多くの人から賞賛され、その価値が、いわば古典性をもってると
まで、思わせる人たち
ピカソセザンヌゴッホフェルメール、マネ、ルノアール・・・
彫刻でいえば、ロダン、マイヨール、デスピオ・・・


そうした、スターほどの賞賛を得られないけど
一定の洗練度といったらいいか、その能力の高さが光るような
アーティストに出会うとうれしい
昨日は、菅野圭介という、「色彩は夢をみよ」と副題がついた
展覧会をみてみた


みていて、おもったのはマークロスコだった
ロスコのあの色彩と、どんどん、自分の書きたいものに
フォーカスしたときにでてくる、形。そんな過程を
感じたことを思い出した


海の絵。黒潮
水平線を書いている
蔵王の山を書いている
伊豆の絶壁を書いている


結構自分のいったところを書いてるのも気になった
きっと書き続けていたら、ちがう境地をひらけたのかと
コメントがあったけど
いいえ、きっとこのアーティストは、そのまま
自分を生きて、自分の思いを書いて、燃え尽きたようにも
おもう


帰りの車で、菅野はスターではないけど、その洗練度では
いいものがあるよね、つれあいと話していて
埋もれてしまう人に、光るものを感じることがあるという話を
した
昨年、せせらぎの里美術館でみた教師をやりながら書いたという
犬塚勉
http://www.okutamas.co.jp/seseragi/inuzuka.htm
精緻な、まるで精緻な絵とはという代名詞のような
木、草原の絵。そんな人を思い出させていた


スターもいいが、そのなりかけの才能をみてみるのも
いいのかなと感じる日だった