真実

荻原碌山の「女」という作品が、心をうつのは
碌山が、命をかけて愛したという生き方といっていい
愛し方が、その作品を通じて、感じられるからだろうか


東洋のロダンと評せられるそうだ
ロダンの作品は、リアリティがあるという
確かに、心に迫るものがあるように
感じる
2年ほどまえに、静岡県立美術館に、ロダンを見に行った
迫力があった。


地獄の門
http://www.nmwa.go.jp/jp/collection/1959-0045.html


この国立西洋美術館のコメントには
ダンテの神曲のコンセプトのはずが、ボードレール
悪の華に近いというのがのってる


悪でも、リアリティ
迫ってくるものがあるのだ
地獄の門は知らなくても、「考える人」は知ってる人が
多い。実際考える人は、地獄の門のひとつの像をきりだした
ものなのだけど、ひとつだけでも大きさがある、存在感があると
思う


荻原碌山とかロダン、そして高田博厚佐藤忠良と見てきて
彫刻を見る楽しさが増している。今年八ヶ岳で見た
清水多嘉示というのもよかった


人はリアリティを求めるもの
確かなものを、感じたいのだ
それは、実際生きていて、確かものという感覚が
いかに少なくて、頼りないものかと感じるから
かもしれない
これは、真実だと感じていたい