黒田官兵衛にて

前回は、かつて、つかえた主君が、城を追われて
自分のまえにひきだされたとき、切腹をすすめるが
最後は逃がしてやるという場面がでる


そのことを、いまの主君、秀吉に申し出て
秀吉から、そんなことはいいではないか
そういうところがあるから、おぬしが好きだと
言われる


戦国時代というのは、かなり血みどろの戦いをしてる
ということが、頭にあるのだけど、こうして
本来、殺すということを、にがしてやるというような
こともあったのだなと、感じたりする(本当の史実がそうか
どうかは、別なのだけど)


冷徹な信長に対して、秀吉であり、官兵衛は一定のところ
温情主義というか、人を殺さない役どころを演じてる
まあ、それは安心でもある


リスクということを、思う時、殺さなかったことで
殺されることを、想定することが必要だろう
だから、殺し合いになる。それを知って、逃がすということは
大胆といってもいいかもしれない


本能寺の変に際して、官兵衛は、秀吉に天下をとることを
すすめるという。もう目の前にドラマはきている
信長という絶対的な存在がいなくなったとき、電光石火の
早業で、天下にのぼりつめていく、秀吉はあざやかだ
それを、官兵衛がささえるという


このドラマでは、敵陣に乗り込んで、交渉するという場面に
官兵衛が登場ということが、よくでてくる
そうした役目は、まさに歴史の転換点にたってるという
醍醐味を味わうということもあるだろうけど
官兵衛自身が経験したように、命のリスクを伴う


生きるということは、まさにそうした、リスクと向き合うという
ことが求められるということがある。死と向き合った官兵衛は
そうした、ざらりとした世界から、前回の放送で
少し人間味のある、血の通った、生き方にもどってきた
感じもする


よく信長と秀吉の対比において、敵に対する処分のしかたが
でてくる。家康も対比される。信長が非情であり、秀吉であり
家康は、温情だと。しかしながら、これは権力をにぎった
人だから、よく書かれるということも、あるだろう
それから、時代背景として、どうしても、人を殺すまで
やらないと、ほかに手段がないというときに、信長が
やっていたということもありそうだ


官兵衛は、時代を開いたといってもいいかもしれない
常に歴史は、変わる。人の心をつかみ
新しい、いくさのない世界にむかって、なにか自分のビジョンを
もって、行動した人といえるかもしれない

これからも楽しみにしてます