確か、中学生くらいのころ
たまに自転車に乗って
どこまでも遠くへいきたいと
思ったことがある
現実には、その日に帰ってこれるところまでで
やめて
もちろん、自宅に帰ってる
でも、どこに行くとは決めず
海辺とか
工場地帯とか
自転車にて走っていた
頭のなかをからっぽにしたくて
身体と心はくっついているので
なにか
荒涼とした景色にふれたりして
すこし、あたたかなものが恋しくなったり
して
だんだん、バランスをとりもどしたり
したのだった
心のなかに、不思議とそういった
例えば孤独であり
例えば、モノトーンのオブジェを
見るような
ざらりとした部分があって
たまにとりだして
「どこまでも、ひとりで歩いていたい」
なんて思うときもあるのです