忘れること

この前読んだ
河合隼雄谷川浩司の対談にて
「忘れる」ということを、後ろ向きでなく
前向きにとらえるという内容の話が
載っていた


人間の脳をコンピュータにたとえれば、
やはり「容量」ということがあるのだから
忘れていいことは忘れたほうがいい


そして、ポイントとなるところだけ覚えていて
そこをひっぱりだせば、あとのつながりは自然と
でてくる。
これがいいという


なるほど
そう考えると楽だ
ここで、河合先生は
人間には忘れたほうがいいことがたくさんあるのだからと
沿うように、はなしておられる
一定年齢以上のかたなら
忘れたほうがいいことはたくさんあるのは
常識かもしれない


記憶というのは、大切な人から伝えられた大切なこと
いわば、ずっと残しておきたい知恵といったものを
覚えておいて
その大切な人の肉体がほろんでも
精神というか存在のある部分を残しておくために
あると
灰谷健次郎が小説に書いているが


ポイントを覚えておくことでそれも
可能になるのかもしれません