芹乃栄

芹乃栄 せりすなわちさかう
芹が水辺に芽をだすころ
小寒
一年のなかで一番寒いときにはいってくる


今朝見上げた空には半月とみえる月がある
元旦の日の同じ時間には、ほぼ丸い(十三夜くらいか)の月が
西の空にあった。たった七日なのに
月の動きからも、季節が動いてるのがわかる


暮れの一日を、鎌倉にでかけた
大好きな寺、瑞泉寺にいった
水仙が、群れをなして咲いていた
季節柄、花は期待しなかったのだが
やはり、花の絶えない寺と呼ばれる寺には
水仙があり、冬桜もあり
梅のつぼみが膨らんでるのをみることができて
とてもなごんだ


寺を歩くのは、気持ちがすっとする
ひとつは、寺がそうした精神をやすめるというか
精神のとぎすまされた状態を、求める人が
求めるものを与えてくれるところからと
いっていいかもしれない


瑞泉寺は、かつて文士が慕ったような住職がいて
季節を感じる庭をつくりながら
住職のほうでも、ずいぶん支援したりしたようだ
その縁ある文士の、歌碑などがあって
またそのたたずまいが、心和む


もう一月もすれば、梅の季節
この寺がとても輝いてみえるときを迎える