梅にあこがれる

梅の花がきれいだなと
思ったのは、高校生のころだろうか
私の通った金沢高校は、横浜市の一番横須賀より、つまり
南のはじにあって、鎌倉にも近い
最寄の駅から一本で鎌倉までいける場所にあって
どうかすると、土曜日とか
学校帰りに鎌倉にでかけたなんてことが
あったと思う


鎌倉には梅の名所が多い
宝戒寺、荏柄天神、浄明寺、光則寺
瑞泉寺
梅は、なにか「奥ゆかしさ」を表す花のような
感じ
いつかテレビで、梅と桜について、いわば対照的なモチーフと
とらえることができて
梅:奥ゆかしい、少しずつ、しとやか
桜:華やか、一揆にひらく、あけっぴろげ
といったような解説を、身体をつかって説明した人が
いて、覚えている


桜が嫌いということはもちろんないし
桜は桜のよさがあって、楽しみたい
梅も梅のよさがあると思っている
ご存知のかたは多いかもしれないが、江戸時代より時代が
さかのぼると、「花見」は梅が主流というときが
あったと聞く
そして、それは、日本人の気質というか好むモチーフが
上に書いたような感じで移っているようにも感じる


梅のよさ、桜より先に咲いて、春を告げるように思う
もちろん、桜こそ、春の象徴ということもあるのはわかる
でも、まだ寒い日に、凛と咲く梅の花の可憐さは
格別と思っている