大林監督のつぶやき

大林宣彦が、スターになるのはという話で
「よく食べること」というのをあげている
人間は毎日、食べずにいられない。スターに
なるような人は、忙しいときに、他人が食事の
用意をするなんて場面は多い
そんなときに、用意されたものをほんとにおいしく
残さず食べるということがスターになる条件だという


ひとつには、用意する立場の人がそれをみて
ファンになるという
自分が用意したものをおいしそうに、残さず食べて
ニコっとしたら、そりゃうれしい
だから次にも、おいしいものを用意してあげたいってなるという


こういう単純なことの繰り返しということが
人間関係はあると思う
例えば、夫婦。仮に50年いっしょにいるとする
一日2回食事をいっしょにするとして、ざっと一年で
700回だから、50年だと、35,000回いっしょに
食事をするんですよ
だから、いっしょに食事して、気持ちいい人と
結婚したほうがいいと思う


そして、できれば
いっしょに食事して、この人となら、またいっしょに食事したいとか
お酒を飲みたいと思う、というか思われる人で
いたいと思う
そうするには、やはり想像力というか、ふとした、小さなことに
気づいて喜んだり、悲しんだり、表情豊かに
生きたいと思う


暑いときにも、食欲がでるような食事用意してあげたい
食事をいっしょに食べる場面があったら、元気で笑顔で
過したい