人に本を渡す

去年から、社員の誕生日に本を渡すことに
している
そのとき、自分が気にしてる本
3週間ほどかけて、天の瞳を読み返していて
おせっかいとわかっていて、幼稚園の先生になりたいと
いってるという親戚の子に本を渡そうと
思った


「対人援助」というキーワードは、大変広範囲だし
応用できる人は多岐にわたると思ってる
私は経営者で人材育成ということになる
いわずもがなだが、教師という立場ならそのまま
医者というのもそのままといっていい
介護者、親と子というともう相当な人の範囲になる


会社の上司と担当という立場もある
いいえ、もっとも原点といっていい、友人という関係がある
そんな
対人関係、対人援助ということを思うときに
天の瞳は、森のなかでみつけた、光をあびて輝く木のように
心に残った


「人と接するとき、自分の心の全部をその人に向けなさい」
主人公の祖父の言葉であるが、これは
河合隼雄のいう、無条件な積極的関心にほかならない
自己一致もはいるかもしれない
でもそんな、硬い言葉でなくて
自分の心の全部をその人に向けなさい
そうした、わかりやすい、例えば小学生でも
聞き入れられる、様子をだして、それをさとす


こうしたキラキラしたような、場面がある
天の瞳は、まさに座右の一冊になろうとしている
そして、いま近くにいる社員に渡した
天の瞳。キャラクターの面白さでも
ストーリィ展開の面白さでもいい、読んでくれて
どこかを覚えてくれたらうれしい