小さいころは自転車で

自転車が好きで
ときに、「遠乗り」した
上大岡をすぎて、戸塚のほうまで
自転車ではいけた
まだ、戸塚のあたり、舞岡のあたりといっていいかな
田んぼがあって、畑があった
いまはどんどん、家がたち、マンションがふえてるところだけど
ぼくらのおチビなころはまだのどかだった


高台のうえに三本松と呼ばれる松がある
そこまでいってみようなんていって
どんどん走ってみた
思い出すと、子供の足とはいえ、自転車で30分くらい
走って行ってなかなかつかなかったように思う
かなりの距離からその松は
みることができたのだ
そうやって、さえぎるものがなかったような
そのころの横浜の郊外の街の様子がわかる


いまもとても仲のいい学生時代の先輩が
その松のあった近くに下宿していた
とても気があったというか
どうかすると、その下宿にいって何時間も
話していた
話はつきなかった。クラブでのできごと
もちろん、女性の話、生き方の話、英語の話
ビジネスの話、化学の話


いっぱい、いっぱいぶつかっていって
受け止めてもらえるような、気がしていた
後で、ご本人に聞いてみると、おまえは
来すぎて実はうるさかったといっていた
でも、仲がよかった


ときに自転車でも、相手が人間でもこるときは
とことん、好きになってどんどんやってみたいという
くせが私にはあるようだ
でも、やっぱりバランス、ほどほどがいい
やりすぎると、やっぱりどこかに無理がある
やりすぎては、まずいけど、「好き」になれるのは
それでも大事だと、ずっと思ってる