人間は楽しみがあって生きてる

本日の日経新聞、春秋
第二次世界大戦終戦の2か月前、東京に
ベートーベンの第九が演奏された
杉村春子がのちの代表作となる、女の一生の第一回
公演をしたのは、東京大空襲の翌月


人間は楽しみがあって生きてる
音楽、絵画、芝居など楽しみは、生きるのに
必要なんだということが、うかがえる
そういう、楽しみがあるということが、生きてることを
実感させるということがあると思う


大学のクラブで芝居をやった
このクラブは、英語を勉強しようというとても
まじめなクラブなのだが、芝居をやるということで
いきいきとした、「活動」ということに
目覚めたという感じがある


芝居をした人は知ってることだが
芝居は、出演者がいればできるなんてことはない
小道具、大道具、照明、会場の設営
そして演出、また観客。すべてが
あわさってうごいていってこそ、芝居ができる
そうした、「協力していく」という過程が
人と人、どうかかわっていくのかということを
芝居をしている人に「学びの場」となる
同じ、一瞬をみんなで大事にするといってもいい


芝居を例にとって、見る人がそれを「感じる」ということも
芝居の大きな要素だ
同じことは、音楽も絵画にもいえると思ってる
人が人に伝えていく手段なのだから


冒頭に書いた、音楽や芝居が、人々を勇気づけたという話
時宜をえた、言いようのように思った
人間は、文化を楽しんでこそ、人間らしい
「生きよう」ということに目覚めることができるように
思う