安曇野への思い

去年、池田町立美術館で
山下大五郎の作品にあってから
初夏の安曇野にきて
池田町の丘のうえから
田植えの時期の透明に輝く
安曇野をみたいとずっと思ってる


山下大五郎は、季節の変わり目を好んで
旅をして、絵を描いたという
5年ほどまえの、3月だったと思う
信州佐久の地に宿をとって、浅間山を眺めた
浅間山を佐久の街をへだてて、向かい側の丘の
うえの宿からじっとみた。その宿は浅間山を眺める
ことを主題として設計したといっていい
そのときから、山を眺めるのは、できれば
ちょっと離れた丘なり低い山に登って
見るのが全容がみれて美しいということを
覚えた


松本にアルプス公園というのがあって
まさに北アルプス、とくに常念岳常念山脈
ながめるために作ったといっていい感じだ
それはその5年前の同じ旅にていってみた
2年ほどまえに八ヶ岳にいったとき、同宿した女性から
飯盛山が展望がいいと聞いて、まさに
八ヶ岳を、小淵沢などの街をへだてて向かい側に
ある場所だったので、次の日に上った


そんな何度かの経験を経て、安曇野の特に
山と山の間の美しい場所、山下大五郎が教えてくれた
美しさを、とっくりと感じたくて
その季節にいくことを、ずっと楽しみにしている
日本に山から見下ろした風景が美しい場所は
まだまだあるのだと思うのだけど、山と山にはさまれた
広い土地という意味で安曇野はいいと山下は言ってる


もうひとつ、信州で北アルプスがやはり、安曇野をへだてて
みれる、展望台に長峰山がある
ここはもっと標高が高いので、見える範囲も広大で
夕暮れのときにいったのだけど、美しかった
このことは、東山魁夷が訪れて、賞賛してる
安曇野の楽しみ方は、いっぱいある
今年は季節をからめて、楽しんでみたい