セミの声

夏を思うとき、セミの鳴き声は欠かせない
セミが元気に鳴いていると、「盛夏」という
感じがして、夏が好きな私には、うれしい響き、イメージがわく


でも、せみはきっと確実に減ってるのだと思う
昨日、新橋桜田公園にて、聞いたみんみんぜみの声
おそらく1ぴきが2ひきなのだ
都心はもう木がめいっぱい少ないから
せみが少ないのはしょうがない?かもしれない
これも昨日だったと思う。総持寺の墓を含む斜面の
横を歩いたけど、セミの声は遠い
木は相当あるはずなのに


小学生のころだろうか、夏休み、朝のラジオ体操がおわると
そのころ近所のガキ大将だった、年上の兄貴分と
いま思えば雑木林といっていい、自転車で10分くらいはしった
ところに、虫とりにいった
私の住んでいたところは、そう自転車で少し走れば
まば、空地にて、自転車をはしらせたり、虫とりが
できたり、田んぼがあったりしたのだ


雑木林にはいっていけば、一斉の蝉しぐれ
みんみんぜみ、アブラゼミ、そして、クワガタや
カブトムシもいた


去年、長野県白馬に夏遊んで、八方池の近くでおにぎりを
ほおばったときに、ミヤマクワガタにでくわした
堂々たる体なのだが、なぜかよわよわしく動いているように見えた
どうも、登山客でごったがえす、人の歩いてしまう道で
つぶされそうだと感じたので
逃がしてあげた


自然がいい、自然が大事だといいながら
実際、虫が生きる場所というのを、私たちはうばっている
ということになるのかもしれない
なにか、自分たちだけ快適ならいいという、傲慢さが
そこに見えるようで、はずかしく、ちょっと夏の日差しが
曇る思いがした