原点

いままで生きてきたことその原点は
とたどると、当社創業者増地徳則氏との出会いかなと
思う


人の話を聞くこと
原点ということを思うとき、この一点を思う
増地氏は、心を白紙にというか、フラットに
相手のことを受け入れ、話を聞くということを
大事にしていたと感じる


そのことを10代のときにはじめて感じて
当社に入社するときも、それから例えば採用面接に
おいても、いつも頭において、進んでいる


人の話を聞くことが大事だ
このことは、私が指導者としてのよき教科書と思っている
河合隼雄の「カウンセリングを語る」によれば(上巻、p.202〜)


「共感し、受容するということは、絶対に大事なのですけれども
その大事なことをする『私』は、そういうことができるために
どれだけの器といいますか、自分をどれだけの豊かな器として
もてるかという反省ですね、これが非常に大切になってくると思うのです」


そこで、いろんな人にあってみるのは
もちろん、たとえば、小説でも演劇でも
その登場人物の生き方に着目したり、そして
演じる人とか小説上での描き方など
まえに書いたようなペレジヴァーニエが
(注http://d.hatena.ne.jp/tetsuya556/20100222/1266788942)
起こるような、感じ方をしないと、豊かにしていくことは
なかなか難しいのかなと思う


自分を豊かにすること
つい先日、若い人に手紙を書く機会が
あって、ぜひ例えば旅行するとか、自然に出会ったり
いま住んでるところから離れることで
見えてくるものが変わったりという、自分を
豊かに、自分の内面を豊かにするということを
してほしいと書きました


その若い人は、「対人援助」の仕事を
したいという。そうした人と相対していく
仕事をするのなら、自分のなかの、内面の豊かさが
相手になんらか伝わるような、そんな仕事を
目指してほしいなと伝えました


増地氏と相対して、語ったのはおそらく、何百回と
あったと思う
ときに3時間、4時間と話していた
話が深まっていくのが、よくわかり、お互いのことを
鼓舞し、思いやり、そして高めあって行けたと
思っている


経営していくことに、頭がいくときに
おそらく「手作りの良さは」ということが
勝負どころなのだと思っていて
そのときのおおもとの、やりかたは
お互いを高めあえる、話し合いをすること
そう信じている