理想の場所

こうなりたいっていう、理想をもつことが
大事だと、人に聴いたり、社員に話したりする


絵をみるというときに、理想の場所があるだろうか
絵をみるというか、そこには人を招いているということと
いっしょにしてるところがる
「サロン」って正確にはちがうかもしれないけど
そうした、雰囲気で人と交流して、そのなかに
絵をみるということも含んでる、感じだろうか


倉敷の、民芸館
http://www.city.kurashiki.okayama.jp/dd.aspx?menuid=8041
ここに、とても気持ちのいい空間があった
古民家の土間と座敷が、いい組み合わせで
配置していた
土間には厨房があって、テーブルがおかれて、庭につながる扉
座敷には、床の間があって、土間と座敷は40センチほどだろうか
段さがあった


テーブルに座って、くつろいで語る人がいて
そのかたと、座敷にこしかけたりして、相対する人がいる
そんな光景をイメージしてみた
語らいと、アートの作品を置くということに
なにか、出入りのあるとてもいい場所に見えた


サロンということにあこがれをもつのは
新宿中村屋の創業者といっていい、相馬夫妻の生き方に
思いをよせるあたりからだ
荻原碌山を支援したのがはじまりで、碌山を慕ったアーティストたちを
相馬黒光が、支援し続けたという
そんななかで、アーティストやその支援者、支持者などが集まる
サロンとなっていったという記述を読んだ


明治、大正、昭和初期を生き抜いて、成功してる実業家としての
気持ちも動くのはたしか
やはりなにより、碌山と黒光の生き方に心がひかれる


民芸館は、碌山が生きたであろう時代のものをほうふつさせる
作品があったのも、イメージがつながってるひとつの
理由だと思う
そして、建物自体の古さも、あたたかさ、懐かしさを
かもしだしてるようでいい


アートを見る場所
自分で作るならという想像は楽しい
ちょっと、イメージを続けてみたい