いい会議をすると

何年かまえから、「話し合いは楽しいのだ、楽しさを味わってほしい」と
言ってきた


まず大原則は、話し合いをするときは、変な遠慮はしないという
ことが大事だ。立場を超えて、いま最善の方法を考えるときに
必要なことだと思う


システム開発の仕事をするのに、プロジェクトが組まれる
プロジェクトにおけるよいところは、システムを実現していく
ことが最優先されるということだと考える
もちろん、そうじゃないプロジェクトもあるかもしれないが
基本は、ものを作っていくこと、うまく機能することが
優先されると思う


だから、システムの目的を理解して、品質をあげる努力というのが
とっても大事になる。そのことにチームが一丸となれれば
たいていのことは乗り越えられると感じる


いい会議ができること
そのことは、ひとつはいま進むべきチームの目標が認識される
ことだと思う
大きなシステムだと、「目的」もたくさんになる
その目的を、時間軸、利用者の区分け、安全とか、採算という
優先度で切り分ける。そしてそのなかで、最適化していくという
過程が大事なのでしょう


旅行をひとつのプロジェクトとすると
その目的は、例えば美しい景色をみることにしぼることもできる
一方、景色はもちろん、郷土料理を食べること、歴史にふれること
美術館にいくこと、好きな作家のゆかりの地を訪ねること
などなど、実は複合的に目的がでてくる
そうしたなか、美しい景色をみることが最優先だと
決めることができると、旅行の行程について、おのずと
決められることがふえる。
美しい、夕焼けをこの位置でゆっくりみることを、第一に
組み込むことからはじまり
それなら、どこに宿をとるのがいいのか、どうゆう交通手段を
そのまえとるのがいいかと決まっていく
優先順位がきまらないと、道筋を決めにくい


いきなり大上段になってしまうけど
人生は、なかなかいろんなことを決めるということが
難しい。はっきり答えがでることってそんなに多くない
からだ。そうしたなか、例えば一年、自分は、文章が
うまく書けるようになることを最優先の課題とするとか
時間軸でわけて、目標をたてると、わかりやすい


いろんな仕事で、いろんな会議で、見えにくいものについて
何人かで話し合って、考え、意見を交換し
ものごとを進めていく
そうしたことを繰り返し、仕事をしていくこと自体の
面白さ、素晴らしさを感じられたら、ものすごく
いいなと思う