秋の気配

もう5年前くらになるだろうか
奥日光に宿をとり、湯の湖のまわりを
散策したり、戦場ヶ原を歩いたりという時間を
すごしたことがある
時期は8月の後半だったと思う


自然観察のプロの人とひとときを過ごして
もう、山は秋がはじまってるのですよと
ツタアジサイノリウツギ、カツラなどを
見て歩いた


奥日光は、位置としては、日光白根山の太平洋側に
あるのだけど、気候は日本海側といっていいのだという
そこから、戦場ヶ原がやはり日本海側に少しかかっていて
中禅寺湖となると、微妙な位置らしい


今年山陰を旅したとき、日本海側というのはやはり
太平洋側とずいぶんちがうなと思った。ひとつには
雪がよく降るということだと思う。雪が景色も人の心も
きれいにする作用があるのだろうか


何度か、日本の地方を旅して、その地方のよさを思う
日本人は、日本の昔からの風景がすき、ということが
まずあるのでしょう。そして東山魁夷が教えてくれた
海と山の美しさに、惹かれてる、自分に気付く


美しい景色を美しいと愛でることができるということは
とても、うれしいことだ。そのことを忘れないようにしたい
忙しくて、心がすりへってしまうと、美しいものを美しいと
感じて、心を豊かにしていく心の作用がでなくなるように
感じる


人に接していて、気持ちが上向くというか、いい方向に
向いていくのは、「いいものはいい」と認めて、豊かな心を
作っていくというこが、いいとお互い思うというところが
あって、でてくるのかなと感じることがある
つまり、人とチームを組むといったことをして
なにか成果をだしていく、その基本となる心と心のおおもととなる
ことは、良さを認める姿勢にあるといっていいのではないか


秋は実りの季節
米をはじめ、植物は実りを迎えて豊かなときを迎える
その実をいただいて、人間は命をつなぐのだ
秋にたちどまって、ちょっと大事なことを思い出す時間を
持ちたい