ほうれん草のおひたし

寒いときには、ほうれん草がおいしい
最近、「ちぢみほうれん草」といって
葉が縮んでるものを、売ってる
これが、おひたしにしたりして、なかなか野菜の
甘さを感じるいいものだと感じる


もう10年以上まえだが、「ベターホーム」という
料理教室に通っていた
基本を教えてもらった
その教えで、やっぱりいいなと思うのが、このほうれん草の
おひたしを作るとき


まず、ポイントとして、ゆですぎないことだ
「軸」の部分と「葉」の部分でゆでる時間を変えると言いという
軸は、さきに鍋にひたして、鍋のなかのお湯のあついところを
あてるように鍋のなかで動かして、やわらかくする
軸がやわらかくなったなと思ったら、葉はもうしゃぶしゃぶのように
湯にあてればそれでいいという


ふたつめのポイントは、しょうゆ洗いだろう
湯からおろし、水でさらしたほうれん草、一定のところ
水をきったら(これはベターホームというより私流で
ぎゅっと手でしぼったりしない、自身の重みで水がぬける
くらいにとどめる)しょうゆをちょいとしょうゆのふたにでも
とって、ちゃっちゃとつけてやって、またさっと
水分をきるようにする


こうしておいて、軸はきって、たべやすくこまかくし
あとは食べやすい長さに切って、ごまをかけ、だし醤油を
まわしかけてできあがり
ほうれん草の甘さがわかる、一品になる


おひたし、実際、ゆでるときもいい加減
水にさらして、ぎゅっぎゅとしぼってしまって、うまみが減ったものを
だされると、ちょっと悲しい。もっとおいしくできるのになと
つぶやいたりしてる
野菜は、ていねいに扱って、おいしくたべてこそ、野菜だって
たべられたかいがあったという気がするのだ


先日、越後湯沢でやっかいになった民宿は、農業体験ができるという民宿で
自ら、野菜を作り、その野菜を食卓にだしてくれていた
ご主人も奥さんも、野菜のことを語るときうれしそうだ
自分が精魂込めて作った野菜を食べてもらえるのがうれしいということが
全身からでていた
そして、たしかに、瓜が、サトイモが、にんじんがおいしい
料理とその食材で、その宿のかたの人柄にふれることができたと
感じて、こちらもうれしくなるような体験だった


前にも、農家、自分で野菜を作ってる人としゃべっていて
うれしくなる経験があった。ちょっとそうしたとき、自分でも
つくってみたい衝動にかられるのだ・・・