若いときを知ってる芸能人

あ、自分も歳をとってるんだなと
感じるとき。若いときに、若い姿をみた
芸能人がそれなりに、老け役をやったりすると
あ、そうなんだ、この人も歳とってると
思ったりする


最近でいえば、「八重の桜」に主人公八重の母親役で
でている、風吹ジュン。アイドルといっていい
存在だったけど、女優として貫禄ある演技を
みせてる
風吹ジュン、あ、相当演技を勉強したのかなと
思うのは、その表情の豊かなこと
まさに、一定以上の年齢の人の、しぐさとか
まなざしを観察して、自分で演じているのに
ちがいない。


いつか森光子がそうだったように
風吹ジュンも、若い娘を演じたら、もちろん
美しく演じられるのを感じる
そして、演じてるのが楽しそうだ


大河ドラマは、おそらくNHKにしたら、相当力を
こめて作ってる、いわばNHKの本丸の表書院といった
感じがする番組だ。確かに豪華キャスト
ロケなんかも相当、お金をかけてやるんだろうと
感じることが多い。ただ、やっぱりみるべき
中心は、その演技そのもののはずだから
役者がどう演じているのか、そのことを
つらつら、思う


自分の記憶のなかでの、大河ドラマのシーンは
やっぱり10代とかにさかのぼる
そのころの、市川染五郎、現在の松本幸四郎
演じた、黄金の日々の助左衛門は、その代表格
面白いことに、彼の表情など、結構はっきり思い出せる


松本の演技を思い出すとき、どうもそれ以降の
俳優の演技が小粒というか、少し見劣りするように
思う。もちろん、好みの問題もあるだろう
たまたま、全然役どころがちがうけど、松本の
息子のいまの市川染五郎が、天皇さんの役で
八重の桜にも出演してるが、拙い演技とは思わないが
いわゆる、味のある演技とも言い難いと見える


これも好みの話だけど、映画でいうところの「長回し
というのだろうか、一場面をぐーっとひっぱって
印象づけるやり方なんてのは、結構すきなのだが
そうした場面に耐えられる、演技力をもった
俳優が好きで、そう思うとそんなには、いないのかなと
感じる


演技でも人生でも、味のある瞬間を大事にして
味わい深い、人となりを自分で身に着けて
人生ゆたかに生きたいと思う