十代そして二十代

濃くつきあえた、仲間がいた
そうしたこと、とっても幸せないい時間だったと
感じる


生き方を語った。
なにか、得意なことを作れといわれた
そのことが、別に同じ学科にもっと得意なやつがいようと
そこから想像するに、社会にでたら、もっともっとすごいやつが
いそうだとか、そんなことは、関係ない。
自分で自分が得意だと思うことを作れと


自分が夢中になれるものを、みつけろと
みつけたら、それに自分自身を全部注ぎ込めと
スポーツでもいい、勉強でもいい。趣味だっていいかもしれない
これ以上できないってくらいやったら、きっと次にやることが
見えるものだ


語るのが、好きだった。語り合えといわれた


そのころ、英語劇をやっていた
ナマイキな自分。ついつい、やり方に口をだしていた
先輩からこっぴどく、おこられた
リーダやそれに従う、メンバーのあり方をそのとき
すこしだけ知った


アンサンブルの楽しさ
舞台を作るってことは、いろんな人の協力がいる
セリフを覚えた、キャストがいればいいなんてことはなくて
照明、大道具、小道具、メイク、会場係。そして会場の
お客様も、舞台を作ってるともいえる
どう協力してもらうか、まさに関心とコミットメントを持ってもらう
ためにいろいろと、巻き込む努力をする


10代のまさに、生き方を模索するときに
元気で、あたたかいまなざしをもった人に何人もあった
才能にあふれていた。あこがれた
そうした経験は、もちろんその後の自分の生き方にとっても
とっても、大きな影響があった


河合隼雄の言葉で、俳優は他の人の人生を生きる、すごい想像力と
レーニングが必要な仕事だと。そんなことを後で知るのだけど
演劇というのは、ほんとうに刺激的な空間だ
「あこがれる」ということが大事だといまになって思う
その人の生き方がいいなと感じること。いいものはいいと受け止めること
そういうことを繰り返して、いい生き方ができるようになるのでは
ないか
雛鳥が、親鳥の羽ばたくのをみて、空をとぶようになるように
あこがれの人の生き方をちょっとずつまねていくことで
本当に、自分がしたいことにいきつくことができるのではないか


ときどき、若い人と話していて、語り合う場があるのかなと
ちょっと思ったりすることがある
語り合う場があって、自分の生き方を模索してるってこと
普通にやってほしいのだ


今も自分は、迷いのなかだ
だけど、20代であり30代であり、そりゃ迷ってきたが
そのときずっと迷い、悩んだから、いまの自分があると
思っている
人から、信用されるにはどうしたらいいのか。小さな信用を
得られたら、その次に思う、より大きな信用はどうするのか
ずっと迷い、ずっと生きてる


10代、20代で感じるべきことは、たくさんある
ぜひ、充実した時間を過ごしてほしいと思う