鎌倉

年末に近くなると、鎌倉にいきたくなる
中学時代には、必ず初詣は鎌倉まで出向いていた
初詣だけでなくて、鎌倉が好きで何度となく、行ってる
古都のたたずいまいというのか、鎌倉の歴史ある雰囲気がいい
寺がいい


明日は冬至で、もうだんだん、日の入りは遅くなりつつある
一番早い日の入りは東京で16:28だったと思う。すでに
今日は3分長くなって、16:31.大晦日には16:38になると
いま調べたらでてきた
冬至になると、あ、もうこれから日が伸びて、やがて、春に近づくのだなと
感じて、うれしい
実際、鎌倉をはじて、梅の名所では1月末ともなれば梅のたよりは
聞こえてくる。いいえ寒梅という名前があるとおり、種類によっては
もっと早い梅もあるのでしょう


前に親しい人と、梅をながめる、鎌倉歩きをしてみた
鎌倉駅で待ち合わせをして、若宮大路にでて、鶴岡八幡宮にはいかずに
宝戒寺にお参りした。この往時には、鎌倉幕府の建物があったという
宝戒寺には、かなりの本数の梅であり、つばき、その他の花をめでることができる
入り口のところより、境内にはいると、その広さを認識する
それから、荏柄天神社をめぐり、瑞泉寺にでた。


瑞泉寺。いまでも、相当好きな寺だ。お寺というのは、こういう風情をもってる
ところなのかと、感心する。夢窓国師の有名な庭があって、人がかなり
訪れるが、なにもそのあとで、発掘されたという庭だけでなく、境内全体が
静かないい雰囲気と、あふれるばかりの花があって、うれしくなる
まず、山門から本堂へあがるまでのアプローチがいい。並木道の坂を
のぼると、いわば、大変気持ちのいい、竜宮城にあがっていくような
期待感がある。そして、中門の横に、山崎方代の句があって
ほっとする


「てのひらに、とうふをのせていそいそと、いつものかどをまがってかえる」


こういう句がかかげてあって、このお寺のまさに、くるものはこばまずで
また、相対するのは自分自身、真正面の勝負という気概といったものが
あるように感じる


つい、瑞泉寺の賛歌になってしまったが、もどって、親しい人と梅を
見に行った時も、見事な梅がみれた。前にもふれたが、花見はいっときまでは
桜よりも梅が主流だったという話を聞いたことがある
またいっときまでは、日本人の気質にあっていたのは、梅で、桜でなかった
梅のつつましさ、寒さのなかに、きりっと咲く、その姿が愛でられた
という話を聞いた


そんなことを、思いながら親しい人と、持参したお茶を境内でいただいた
おそらく、それはずっと忘れない


確か同じ人から、海蔵寺が美しいという話を聞いて、今年の5月はじめて
行ってみた。鎌倉のお寺ではじめていくというのは、自分としては
めずらしい、思いがある。つまりそれだけ、少なくとも人が訪れるような
お寺だったら、行き尽くした、という思いがある
おそらく、海蔵寺は、いっときまで見せてはくれなかったようにも思う


海蔵寺の良さは、その明るさだと思う
鎌倉の寺らしく、谷(やつ)に向かって、立っていて
その静けさは、好きな光明寺であるとか、妙本寺に劣らない
とても、よかった。また駅からそこそこ近いので
行くのにも、まあいいところで、今後の楽しみにできた


年末には、行くことはかなわないかもしれないが
幾度となく、鎌倉にまた行きたい