花を愛でる

いつからだろうか
花を見るのも、楽しみだなと気づいたのは


夫婦で、花を見に行くのは、ひとつ楽しみだなと
思う。週末は信州まで、桜や杏の花を見に出かけた
杏の花。長野県千曲市にある、あんずの里は、ちょっと
高台からみると、一面、杏の花にみえるくらい
あんず、あんずである
あんずがここまで、ひろがってるのはめずらしいと
思う。かなり人気があるようで、何か所も設けられていた
駐車場は結構いっぱいになっていた


訪れてる人をみると、子供が小さい家族づれとか、若いカップルも
いるのだけど、かなり多いのは、一定の年齢の高い夫婦だとか
女性のグループ。なんか、こうした層が花を愛でるということが
好きなようだ


10代や20代は、花を愛でるということに
ぜんぜん、気持ちは向かなかったといっていい。
花見なんていっても、もっぱら、花よりだんご
花より、アルコールという感じだろう
デートで、花を見に行くというのも、ああ、相手が
行きたいのならという理由で選んでいたように思う


花が一心に咲く姿は、心を打つ
自分としては、まずは、梅だったかと思う
寒い時期に、春を呼ぶように咲く梅がいいなと
思った。鎌倉が好きだったこともある
鎌倉には、梅でいい庭を持つ寺がある


桜より梅というのも、実は、一番メジャーな
ものは、自分が好きという気持ちになるのは
どうかなというような、ちょっとあまのじゃく的な
思いがあったことも、あるだろう
みんながいいなというと、自分は別のことを
いいたくなるというような


今年、桜はちょこっと見る機会があったが、やはり
その枝いっぱいに、言ってみれば、あかりがともるように
咲き誇る桜は、ほかにない、華やかさをもって、春を彩ってる
やっぱり、春にはなくてはならない存在といっていいのでしょう


前にもかいたけど、おそらく一定の人の記憶には
入学式と桜ということが、おめでたいことということで
記憶に残ってるという人もあって、桜をみると
気持ちがなごんだり、うれしくなったりするのかもしれない


2年前、京都の円山公園に、東山魁夷が愛でてる、枝垂桜を
みてみた。その姿はやっぱりすごかった。月と桜というのは
いっしょに視界にいれることはできなかったけど
見ていて、うれしかった。その数年前から、枝垂桜というのも
いいなと気づいてはいた。
信州の弘法山古墳の桜は、枝垂桜とソメイヨシノのダブルだった
今年しっかり時期があったのは、枝垂桜のほうで、ソメイヨシノ
3分咲きくらいだろうか


桜をみて、それをみて、笑顔になる人をみて
春をいっぱい感じることができた