黒田官兵衛を見る

NHK大河ドラマ、軍師 官兵衛を楽しみに見ています
先々週から、昨日にかけては、盟友の立てこもる城に
単身で乗り込んだ官兵衛は、とらわれの身となり
土牢で、足もたたないような状況にまでなっていたのを
家臣が救い出すという、美談といっていい場面。


自分の体の自由を奪われるからこそ、きっと
官兵衛は、自分を見つめて、さらに官兵衛が今後
秀吉を支える、見事な軍師ぶりを発揮する、知恵を
うみ、その真骨頂の働きをするらしい。


ドラマで描かれるのは、織田信長の鬼のようなふるまい
秀吉の、人間味あふれる、あたたかさの対比だろうか
このあと、信長が、光秀に殺され、ほかならむ
官兵衛が、秀吉こそ、天下をとるべきだと説くという
話を聞いたことがあるが、このあたりを、楽しみに
ドラマがどう描くのか、見てみたい


ここ、何週間か、荒木村重なる武将が信長に反旗を
ひるがえして、混乱という場面が書かれているが
おそらく、それは明智光秀の謀反という流れの伏線としての
役割を果たすのだろうと思う


永井路子は、著書のなかで、明智光秀の謀反は、怨恨説とか
黒幕がいてなどと、その謀反の理由をいろいろ、言われるが
正攻法に、明智光秀も、天下をとりにいったという
シンプルなものだと、書いてる
そういわれると、そのような気もしてくる
秀吉は、いつから、自分が天下をおさめるという思いを
抱いていたか?これも実は結構前なのかも
しれないと、思ったりする


いま日経新聞の夕刊に、連載されてる、「天下」という徳川家康
生涯を書いてる作品に、秀吉の哲学は、「腹いっぱい食わしてやる
そのかわり、おれのために働け」だということを書いてる
これは、わかりやすい
おそらく、そうしたもののうち、いろんなめぐりあわせで、
天下をとったという人がいるにちがいない
源頼朝もそうだろう、足利尊氏もそうのような気がする


徳川家康というか、信長、秀吉、家康の3人が、戦国時代を
おさめて、江戸時代というきわめて、平和な時代を築いたと
仮にしてみる
江戸時代というのが、なんていい、なんて安定した時代かと
最近思う。もちろん、その時代に生きたわけでは
ないから、本当にくらしやすかったのかとか
まではわからない


でも、中国、ロシア周辺、まして、中東、アフリカと
内戦状態の続く国をみていると、日本の17世紀に内覧が
ほぼ収まったというのは、奇跡といっていいのではないか
その、奇跡が日本人の、勤勉さをはじめ、文化の高さなどを
生んで、このいまの日本の国があるのだとすると
ほんとうにすごいことだと思う


安土桃山時代が、ひとつ、日本の日本たるところの
いろんなことが、でてきたところだと、感じることがある
茶の湯であり、陶芸であり、絵画、演劇、商取引なども
あるように思う。その流れを江戸時代が、ひきつぎ
庶民の文化が花開く
身分制度だって、いわゆく海外の過酷なものに比べれば
とてもゆるいという。結婚だってできた


そうした、時代をきりひらく、ひとつのキーポイントを
にぎった、軍師と官兵衛をみると、なにかすごく
大きなことをした人とみえてくる
さて、今後どんな、描かれ方がされるのか
楽しみにしてる