恋愛小説

朝の連続ドラマ、花子とアン
おそらく、恋愛小説かもしれない


先週は、第2の主人公といっていい、蓮子サマと
もとご主人が、ひさびさに会って、酒場で
酒を飲むというシーンがでてきた


このシーンをみていて、思い出すのは
カサブランカのボギーが、イングリット・バーグマン
演じる元恋人を、見送るシーン
「キザ」な男の代名詞として、使われるシーンだけど
ふーんってなところ


こういったシーンはかっこいい
なぜ、かっこいいかといえば、ふつうはないから
かっこいいんでしょう
実際、男も女も、一度一線を越えた仲となっては
そんなに、わりきれるほど、かっこよくは
ふるまえないのではないか、ぐちゃぐちゃしちゃうのが
凡人じゃないかな


恋愛小説を、かっこよく、美しく
書くのは、いいでしょう
それは、実際の風景より、絵をかくときに
その美しいところを、協調して、ほかを書かないのと
いっしょかもしれません


ただ、きれいすぐちゃうのも、やっぱりねぇ
みたいな気持ちにはなりますがね


実際、「時代がちがうから」
ということで、人は、ある程度客観的に
みるのかもしれない
でも、時代が離れすぎたら、わからなくなる
この大正やこれから昭和初期というのは
ぎりぎり、のところかもしれない


時代ということでは、クッキーという
象徴的なものがでてきた
もちろん、街にクッキーなんて、売ってないと思う
(特別の場所を除いて)
そして、テレビもなければ、およそ、海外にいったことのある
人なんて本当に限られた人のはずで、そうしたなか
クッキーが焼ける、そしてそれを食べながら
お茶会を開くなんてことは、なんて、ぜいたくかつ
特別な感じがすることか


そういう意味では、やっぱり時代がちがう
いまは便利だけど、だからこそ、特別な感じを
だすのは、難しいか
いいえ、知恵をしぼってみたいなー


赤毛のアンの翻訳者である、主人公が、そして
主人公を囲む人が、いかに、生きたかという
小説は、なかなか、さわやかな風を
もってきてくれています