彼岸

彼岸にすることは、墓参りですね
自分を赤ん坊のときから、知っててくれる叔父叔母と
顔をあわせて、その長寿をめでて、話をする


長寿も芸のうち、という話を聞いたことがある
長寿を保つということは、もうそれだけで素晴らしいと
思います


少し前、知り合いの人から、親が長寿だから
兄弟も会う機会がある。いろんなことが
いいことにつながってるという話がでて
まさにそうだなと思いました


兄弟って、やっぱり親がいて、集まるものだと
感じます。兄弟、それぞれ、家庭をもてば
まさにそうなっていくのかなと感じます


墓参りは、やっぱり、同じ時間を共有した人が虹を渡った後に
その意味はかわった気がします
虹を渡った人と、少しつながった気がするのが彼岸というところ
でしょうか
虹を渡った人とは、もう生身では話、できないし、つながれない気が
してしまうのですが、彼岸にその人ともいっしょに、時間を過ごした
人と会って、過ごしていると、少しだけつながった気がしてきます


学生のころ、自ら虹を渡っていってしまった仲間がいたとき
もう一度話がしたいから、なにか方法はないんだろうかと
思いました
もちろん、みつかりませんでした
でも、何度も家族や親せきで墓参りをして、それを続けていると
みつけるというか、感じるというか、自分の気持ちを
そうしたことに近づけることって、できるかもしれないと
感じます


昨日の横浜は、おだやかに晴れて、言ってみればお墓詣り日和といって
いいかもしれない、そんな天気でした
年老いた母は、墓に声をかけるように、遠くをみる表情を
していました


つい先日、会社の発展に尽くしてくれた、社員が、虹をわたりました
家族のかたから、それを聞いて、あまりに早い出来事に、言葉が
でませんでした
でも、そのあとすぐ、その社員の供養になることは
自分たちが、しっかり生きること。日々を大切にして
充実した、いい生き方、会社を発展させるということをして
その人といっしょにいた、時間をより意味のあるものにしていくことだと
自分に言い聞かせました


人間は、いつかは、終わる旅をします
でも、その旅はそれなりに、長い旅です
旅の途中、いかに自分を成長させ、自分で自分を鼓舞し
家族を愛し、仲間を慈しみ、充実した生き方ができるか
そうしたことを、とても思います


墓で休む、先輩に、自分は今日も、いろいろ精一杯やりますよと
宣言をして、今日もすすんでいきます