縁側にすわって

縁側って、日本家屋のいいところですよ
そんな話を、日本の古民家が好きという外国人が
テレビでしゃべってるのを、聞いて
ああ、なるほどと思います


もっとも、自分が住んだりした、家には縁側なんて
正確な意味ではないので、ほんとのところ
つまり、自分が住んでみていいかどうかは、わからない


いってみれば、理想郷のような、そんないいところの
感覚として、縁側っていいよなと思います


家のなかでも、外でもない。ご近所の人とだったら
そこでしばし話すのもいいし、もちろん気遣いな
場合じゃなければ、ひなたぼっこは、最高にリラックス
できるにちがいないと思います


親戚のおうちの、あたたかさが、それに近いのかな
と思います。たまにあった、おじさんおばさんが
笑顔で、よくきたね、と迎えてくれて
そこで、くだものをきってもらったり、お茶をのんで
いろんな話をするわけです
十代のころに、川遊びをして、縁側で花火をして
とうもろこしをいただいた、思い出があります


昨日の休日は、たまに会う、親戚にいって、昔話に
花をさかせていました。話をするということが、とても楽しみです
場所は縁側ではなかったけど、気分はそんな感じ
気遣いでない、もちろん、まえもって行きますなんて
ない。来てみたよ、よくきたね


ときどき、会社にも縁側みたいな場所があればいいのに
と思うことがあります
出入り自由、興味がある人は寄って行ってね
そんな、スペース。社員が少しまわりの人とコミュニケーション
とるのでもいいし、社外の人とも、いろいろと情報交換する
という感じ


いまの時代とくに、ITのまわりの話でいうと
すぐ、セキュリティが問題!と結びついてしまって
上に書いたことは、絵空事になってしまうのかも
しれないのですが、コンセプトとしては
そんな感覚の場所がほしい気がします


こうして、思ってみると、いまの企業は、日本人の
よさというのを、忘れてしまって、それでいて
本来日本人のよさをもってすれば、自ずと解決できる
いいえ、問題とはならないようなことを、問題だと
さわいでるそんなことが、いっぱいあるように
思えてきます


地域のコミュニティがいい感じである
ような、時代、場所では、コミュニケーションは
まさに自由自在、地域で住んでる人に、悪い人なんていない
そういう安心感のなかで、暮らせた
大きなことだったと思います


縁側にすわって、昔話をできる、そんな気持ちを
もっていたい。いいえもっていようと思います
昔話にも、いいところはありますね
回想するということに、魅力を感じます


縁側にすわって、いいことを、いいと認める心を
もって、リラックスする。そんな時間、いとおしいです