私の印象派

ワシントン・ナショナルギャラリーのコレクションの
展示が、三菱一号館美術館で開かれている


創設者、アンドリュー・メロンの娘で、コレクションの充実に努めたという
エイルサ・メロンのコレクション。
絵画は、公の場で公開されるような意図のものというより
個人の部屋にかざり、愛でるのを、意図してるという


窓辺にいる画家の姉 モリゾ


解説に、少しもの憂いな、顔をした、モリゾ自身の姉の
姿とでてくる。エイルサはおそらく、いっしょに
コレクションを作る仕事をしたポールと自分を
思いやっていたのでは、と続く


猫を抱く女性 ルノアール


この絵の一連の展示の解説に、画家は、画家同志、そして身近な
人と親しく付き合い、ときにモデルとして、お互いを描き、濃厚な
時間をもったという書かれてる


こうして、思うのは、実際はちがうようだけど、印象派と言われる
画家が見せようとした世界、おそらくは自分たちも憧れた世界は
いまも、世界の人を魅了しつづける、夢の桃源郷のようなものと
いっていいのかなと、思える


3年ほどまえだろうか、ブリジストン美術館で、音楽と絵画のコラボと
いった趣旨の展覧会があって、ルノアールだったか、モネだったか
忘れてしまったが、自分の美しい娘にピアノを弾かせてる
構図がなんとも、優雅に描かれてる絵があり、この雰囲気が
素晴らしいとあったように思う


絵の評価をする、アカデミックなサロンとはまた別な、優雅で
私的で、アートを愛する人が集まる、サロンが、画家や音楽家
集めて?それとも自身で?作られたとうい話がのっていた


ぱっと思ったのは、印象派と呼ばれる、光と色彩を意識したイメージが
そうした、優雅さを伴う、人があこがれる、ライフスタイル、
親しい人との交流といったことに、重なっていったのかなと想像する


上記の猫を抱く女性と、同じコーナーで見かけた
同じくルノアールの、「アンリオ夫人」
親しくしていて、近所に住んでいた、女優だという
その表情の親しみの深さ
まるで、あなたを、ほんとうに近しい人として、迎えていますと
言ってるような、ほほえみ
聞くところによると、ルノアールはとても、美しい女性を何人も
描いていて、一般によく言われる画家って、呑兵衛でスケベエだから
ルノアールもそうした、女性遍歴ってやっぱり濃いの?と思うと
そうでもないらしい


そうだとして、こうした、親しいおつきあいが、まわりで続いていた
というのは、まさにすごいね、素敵だねとなるでしょうね


三菱一号館美術館は、2回目に来ましたが、丸の内にあって、とても行きやすいな
とは思いますね
もっとも、プライベートな時間に行きますから、東京駅の近くというのは
帰って「混んでいる」という状況を作っていて、どうなのかというのも
ありますけどね


なかなか、楽しい絵のひとときでした