梅の香

この10年くらいでしょうか
生まれ育った家にある、梅の木が実をつけるように
なり、毎年収穫します


私が10代のころは、まだ木は細くて、梅の実がなってるのを
みたことなかったのですが、正確にはわからないですが、いつからか
実をつけるようになり、いまでは、相当な数の梅の実がとれます


今年はまだみてないのですが、おそらくいま、梅の花
咲いていることと、思います。近所にある梅の木も
花を豊かに咲かせています。桜よりも、花の期間が長いですから
梅の楽しみは、しばらく続くでしょう


横浜で梅の名所というと、三溪園があります
何度か行きます。梅は木によって、咲くのがずいぶん
ずれるんだと感じます
原三溪は、自分も絵を描いたりしたようですが、画家を
応援したことでも、知られています


横浜ですが、見事な梅園があり、水の音が聞こえる茶室を
いくつも、作ったり、移築したりして、いわばアートの世界を
作り上げている、三溪園。しばらくぶりに行ってみたくなります


梅の名所というと、鎌倉の寺です。
もう数年前になりますが、知り合いのかたと、鎌倉駅
待ち合わせして、金沢海道沿いに歩いたことがあります
宝戒寺、荏柄天神、瑞泉寺と歩きました


宝戒寺は、一時、鎌倉幕府があったといわれる場所で
確かいまも、北条が使っていた、家紋がみられます
その境内は、そんなに広くはないようですが、ツバキや梅が
見事に咲きます。


荏柄天神は、天神様ゆえ、学問の神様なわけですが、どういう
いきさつかは知りませんが、絵筆塚なる、漫画家の方の
記念碑というか、そういうものができていました
まあ、しゃれなのかもしれません


金沢街道は、金沢八景金沢文庫に向かう道です
その道沿いだけでも、心惹かれる寺がいっぱいあります
鎌倉を散策するときに、好んで使う道でもあります


梅をもらってきて、梅酒を作るという手もあるのですが
去年は、うめみそに挑戦しました。梅と砂糖と味噌にて
保存がきく、梅味噌ができます
このうめみそは、なんでも合います
お気に入りは、野菜スティックにつけるとか
ひややっこもいいですし、あえものなんかも
つかえると思います


スローフードという言い方がありますね
ファーストフードからの言い方なのでしょうけど
要は、ファースドフード的な食事が広がる前は
ほぼ、どこの家でも、スローフードが少なくとも
ひとつとかは必ずあったのではないでしょうかね


保存食というのは、保存だけの意味より
おいしさとか、その食品の本来の力をひきだす
という意味で、ポイントがあるといっていいかなと
思います


味噌は、一度も手作りしたことはないのですが
保存食という意味では、日本になくてはならないもの
ですよね
この味噌を使って、応用することの方向だけでも
相当な種類の食べ方というのが浮かびますね


ちょっと思ってみると、日本人が大切にしてる
梅とみそを、あわせてしまうのですから、うめみそは
おいしいですよね


今年も梅の実が手に入ったら、うめみそを
つくろうと思います