野沢菜の味

信州、野沢温泉にて時間を過ごしました
温泉街には、昭和のあるときから、時間が止まってる
と思えるような、雰囲気があります


温泉まんじゅう、おやき、野沢菜。人気のお土産であり
その場で食べていい、土地の食べ物。これがおいしいのです


いまおそらくはどこの温泉、観光地にいっても
おまんじゅうがあり、つけものも、それから
なにがしかの、土地の名物といったものを売ってる
でしょう。似ています


日本はそれぞれの土地で、その場所でとれる野菜を
つけものにして、とれる穀物を粉にして、まんじゅうを
つくっていたのでしょう


そして、温泉があります
成分の分析はしませんが、どうも、草津であり、野沢温泉といった
ところの温泉は、濃いと感じるのです


スキーで、普段使わない筋肉が伸びきってしまったように
思えても、温泉はやさしく、その筋肉をほぐしてくれる
ように感じます


温泉にはいり、おなかがすけば、野沢菜と酒とめしです
おつけものというのも、その場所で食べるから本来の
おいしさがでるということがありそうです
その土地に根付いてるということになるのですかね


ご存じのかた多いように、いま野沢菜は全国の人気の
つけものになっていて、いつでも、スーパーに売られてますね
けれど、やっぱりその土地にいって食べる野沢菜はちがいます
からしてちがうのですね。素朴な味がします


つけものの、素朴な味にふれると、作った人のことが
うかぶ感じがします
できれば、食事も、いろんなことも、作った人、仕事してる
人の、様子がわかる状態でやりたいと思います
そんなこといって、工場でつくられる、顔はみえない
状態の食べ物もたくさん食べるでしょうし、サービスも
たくさん使うのですけどね


泊まった宿は江戸時代から続く旅館だそうです
ほっとするのは、旅館ですが、おそらくは家族経営だなという
ことです。気取りはない。いわゆる、サービスの点で
素朴すぎないか?ともとれるのですが、おそらくは
中途半端に高級なホテルの、サービスより、ずっと
ほっとします


食事と風呂という、一番求めてるものは、はずしません
その温泉そのもののよさ、源泉かけ流しですし
食事は、素材の味をいかすような、ていねいさを感じます


ときどき、こうした宿の食事もそうだし、街のレストラン
でも感じることですが、作ってる本人がおいしくしようと
思ってつくってるのかな?ということが気になります


作ってる本人が、いい素材を仕入れて、おいしくなるように
料理してくれた、料理は間違いなく、おいしいのです
そう感じることが、何度もあります


野沢菜、やっぱり、家族に食べさせたいと、そんな気持ちで
作ってもらってるものを、食べたいですね
それが、命を養う。ふだんでいえば、元気を養うということに
つながるのでしょう