技術者の姿勢

私がビジネスで会う人の、ひとつの基準は、よりよく生きようと
しているか?ということ、その姿勢を感じたいと
いつも思っています


しばらく前に、社員と話していて、その社員がいっしょに仕事する人のなかで
技術者として、素晴らしい人がいるというのですね。私からどんなところが
素晴らしいのか?と聞くと、「姿勢」ですと答えました


このエピソードはおそらく、ずっとずっと、忘れないと思っています
姿勢が素晴らしい人、すごいことですよね


アンパンマンで有名なやなせたかしの、若いときの詩があって
結構好きです
それは、少年のころ、出会った風景に魅せられその風景を
絵で表現したくて、ずっと生きてるという内容のものでした


あることを、ずっとしたくて、ずっとそのことの実現に努力しつづける
こういうことができる人、信用していいのだと思います
それは、おそらくは、どんな国、どんな人、どんな場面でも
そうなのです
言い換えれば、状況が変わっても、変わらずそういう努力を続けてる人
そういう人がすごい人なのです


会社で、会議をします。私は、会議で気づきがあることが大事だと
思います
会議では、自分の意見、考え、いままでのふるまいを、そのまま
さらしてみてほしいのです。そして、仲間からコメント、意見
ときには、叱咤もあるかもしれないですが、刺激しあってほしいのです
そうして、気づきを得てほしい


コンピュータシステムを作っていくとき、そのシステムを要求に従い
作る過程で、ミスをしてしまったとしましょう。そのミスについて
しっかり、先を見通した、対応ができることということを
求められます


あ、「そもそもミスをしないように」という指導が先だろうという
声がしそうです。はい、ごもっともです
しかしながら、何百回、何千回、それ以上なにか処理を、記述して
一度もミスをしないって、ありえるでしょうか
つまり、ミスをだしても、そのミスを、そのままにしないことということを
求められるのが、私たちの仕事です


先を見通した、対応。つまり、そのミスのリカバリをしないで
放置したら、なにが起こるのか、場面場面で見通しをもっていて
だからこそ、しっかりリカバリをするように手当ができてる
状態にするということです


これは言葉でいうのは、簡単かもしれないですが、すみからすみまで
システムにおいて、徹底してやるとなると、参加してるメンバーの
高い意識があることが、なんといっても、重要です


そこで、会議です。どういう態度、どういうことまでやるのが
必要十分なのか、常に考える。積極的な姿勢を持ち続けるということ
それが、必要十分なものはなにか、という共通認識にいたると
感じます


理解が深まること。それにより、さらに自分がなにについて
より時間を使い、気を使って、いけばいいのかわかること
そうしたことの繰り返し。


だから、チームには積極的な姿勢をもったメンバーが
ほしい。心ある仕事する人が、いつも思う、ことなんだと
感じます