指導するということ

負うた子に教えられ


灰谷健次郎の小説、天の瞳には
負うた子に教えられ、そのことを、経験してみたいとして
里子を預かる、女性の会話が載っています


「私は、この子に自分の会社をつがせたいとか
思ってるわけではない、まして、歳をとったらこの子に
面倒みてもらおうなんて、思っていないんだよ
ただね、負うた子に教えられってね
教えられてみたいじゃないか」


そのひとことが、頭に残り、いつかそんな経験を
自分もしたいと思うようになりました


いま50歳を超えて、少しずつ、若い社員が育ち始め
自分の考えを言ってくれるようになりました


いかに、ものごとを、人に伝えていくか
この伝えるということ、とっても大事な、生きるために
技術といってもいいし、伝わること自体の喜びが
生きる源といってもいいかもしれません


先日、会議通訳者、長井鞠子さんをドキュメントした
プロフェッショナル、仕事の流儀を、社員複数で
みることで、その生き方、伝えるということに、人生を
かけて、やってる、生き方に、心がひかれました


感想は、伝えるということを、もっとしてみたい
自分の仕事でも、もっと伝えるということに、着目していきたい
という意見です


生きるということは、ひとりではできないんですね
いかに、よりよく、人と絆を作り生きていくか
その大事なポイントは伝えるということです


ときどき、言葉ってなんて不自由な、なんて使い方が
難しい伝えるツールなんだって、思ったことがあります
でも、でも、言葉がなくては、ある概念を伝えるなんて
とても考えることすら、できないのです


番組のなかで、長井鞠子さんは、「ふるさと」って大事だ
このふるさと、をいかに、伝えるべく・・・
心くだく


大事なのは、ハートをこめた、その伝えてる行為そのものなのかも
しれないですね


いいチームを作るのは、人とつながることを、ずっと考え続け
どうしたら、相手が信頼してくれるのか
どうしたら、自分のことを、受け入れてくれるのか
考え続けることなのかもしれません


会社を経営してよかった、と思えるとき
伝えることがうまくいったとき
つながる、つながってるという感覚を知る時


そんななかで、負うた、子達に、自分も
教えられる時が、きっとある、もう、あるのですよ
うれしいですねぇ