絵本が自分に与えるもの

ここ数年、絵本がとても、いいのです


たとえば
こういう、寒くなっていく季節、身体の皮膚たちが
かさかさといいかけて、どうも、心もかさかさと
なってしまうのかななどと、思う時


仕事で、がんばって、がんばって、なかなか成果が
でなくて、むむむ?というとき


絵本をひらくと
かさかさといっていた、なにかがうるおい


がんばって、むむむ、あれ、ちょっとは成果が
みえるぞと、心の向きが、変わったり


したりしそうな、そんな気持ちにしてくれます


いせひでこの、雲であり、木々であり
楽器が描かれた、ページをながめていると
安らいでいく、なにかがでてくるのです


荒井良二の、あの色を、あの自然を
子どもの笑顔を、そのまま書きとった
絵をながめていると、自然と笑顔になれて
ちょっとずつ、滞っていたなにかが、動き出すと
感じるのです


いま、思う、ちょっとした、夢は、読み聞かせです
ただ、ながめるのもいいのですが
子どものまえで、読み聞かせをして
日本語のよさだとか、声のニュアンスを
のせて、さらに絵本を楽しみたい


荒井良二の、「今夜は空にまるい月」を
みて、夏目漱石
I love youの訳語は
月がきれいですね
くらいだよ、というエピソードを
思い出しました


誰かを愛する気持ちを、月を愛でる気持ちと
表現した、漱石の日本への、日本語への思い
なかなか、しゃれてるじゃないですか


言葉では、つたえきれないなにかがある
だから、絵であり、ビジュアルは大事でしょう
とても、絵本がいま、気になります