日本人なら

自分が日本に生まれて、日本の文化で育ったことを
本当に、すごいことだと、思います


昨日読んでいた、研修の企画に関する本のなかに
話し合いで、妥協点をさぐっていく、日本の(従来の)やり方
ということと
論理、契約で、つまり頭で、わりきって、落としどころをさぐる、
西洋的な、考え、というような図式で、二通りの考えと
でてきました


話し合い、お互いの立場を慮る、やりかた
これが、できるというのが、日本のすごさとも
いえるのではないかと、感じるのです


人をだます、なんてことは、さらさら考えない
お互いのベストをだして、一番いい、方法をさぐっていく
そういう信頼関係がある、日本のよさ


「契約で」というのは、ある意味、すっきりしてる
ようだけど、つまりは、契約のしかたで、どちらかが
一方的にもうけをだそうが、困ってしまおうが
契約だから、守りなさいとなる、これって、はたして
いいことばかりだろうか


日本には、100年を超えて、存続する会社が2万社以上
200年を超えるとなると、1000社以上あると言います
そうした、企業にまちがいなく、浸透してるのは
日本人のよさを、活かす、経営だと信じます
つまり、信頼を大きな中心としてすえて、いるそういう
姿。


縁がある、350年続くという会社は、江戸時代の飢饉に
私財を提供して、炊き出しなど、社会に尽くしたという
話を聞きます


日本人のよさを、もっと感じながら
生きる、経営するということが、大事だと思っています
そして、いま、本当にそうだなと感じるのが
信頼をもとにして、人と人が協力するのが、うまいと
言われてきた、日本人、実際若い人まで、見まわしてみると
いいえ、いまはそうも言えないとも、思えてしまうのです


人と人、心のエネルギーを使うというのを、ずいぶん
さぼってしまってる、姿が浮かび上がります


ここで、はたと気が付いて、日本人本来もってる、人と人をつなぐ
大切さ、そこからはじまる、チームの力、コミュニティの
素晴らしさというのを、感じれる人を育てないと、大変なことに
なりかねないと、危機感があります


うつわを、見に行ったとき、作家が言いました
日本人、現代人は退化してるんですよと


ぎくりと、なりました
退化を食い止め、進化の道筋をもう一度、さぐること
そういうことが、生きることの喜び、価値につながると
感じています