びょうぶとあそぶ

画家の世界を
その絵だけでなく、絵のまわりに広がる風景を
動画を、用いて、さらには、照明、におい、風も
だして、感じてみる


東京国立博物館で、催してる、親と子の、アートを親しむ
イベント、「びょうぶとあそぶ」は
安土桃山時代の画家、長谷川等伯の松林図を、ひっぱりだし
その世界を、感じるものですね


http://www.tnm.jp/modules/r_free_page/index.php?id=1867


このびょうぶの絵、長谷川等伯の生涯を書いた
安倍龍太郎の「等伯」という直木賞受賞の作品で
知りました


この絵を披露したときに、秀吉は、心のなかにある
心象風景と、響きあって、深く感動するというシーンがある
その場にいた、徳川家康近衛秀麿といった、顔ぶれも
その絵の深さに、思いにひたるといったらいいか
絵が、心の深いところにはいっていくといった、描写をしてる


松林、遠近を用いた、その姿は見事といっていい


おそらくは、水墨の世界の頂点といっていいのではないでしょうか


そして、それは、日本の美しさを描いた、ひとつの頂点と
いってみいいように思います


東山魁夷は、唐招提寺御影堂の、襖絵で、日本の海と山の
美しさを、描いてます。おそらく東山魁夷も、長谷川等伯
松林図も意識したのではないかと、思うのですね


水墨の、濃淡によるうつくしさ
表現のしかたはそれぞれちがうにしても、コンセプト、追っかけるところの
思いは、とても重なったところがあるように、感じます


東京国立博物館の催しは、ちょっと、入りにくいと
見える、日本画であり、水墨の世界を
感じるのに、いい企画ではないかと思います


日本には、日本しかない、本当にすばらしい、文化が
あります
その文化は、安土桃山であり、それにつながる
江戸時代の、絵、茶道をぬきにしては、語れないと
思います


長谷川等伯であり、水墨を感じる、いい企画
ぜひ、見に行ってみてはいかがでしょうか