何度も、話し合う

会社で、長澤ゼミという、やり方で、話し合いをします
2時間ほど、ゼミ形式、つまり5名くらいまでで
じっくり話し合うというのを、3階とか、続けてやるのです
だいたい、一か月に1度のペースですね


「ゼミ」と呼んでるのは
昨年、わが社に入ってくれた、社員の大学時代のゼミの先生に
あいさつをしにいったとき、ゼミっていいなと改めて
思ったのです


ここで、改めて、といってるのは、自分が学生のとき
師であった、樋口先生が、お話をする時間というのが
とても、好きでした


ときには、雑談といっていい、内容なのですが
楽しかったのです


「人間はなにをしても、成長できるんだ」
「人がなんていうかは、できれば聞いたほうがいい
なにか、決めるというとき、100人中、51人がこっちが
いいと言うのなら、そっちにするのがいい」
「長澤くんは、なんでもできちゃうんだな。そのなんでも
できるということに、おぼれないようにしなさい」


同じテーマで何度も話し合うと
一度目で、気づかなかったことに気づいたり
気になったことがでたら、一度、自分ひとりになって
考えて、また同じメンツで話し合うことができます


話し合いは、考えを深めることを、促します


大好きな、小説、ジブリで映画にもなった
思い出のマーニー」という作品について
読書会をやりました


他人の見解を聞いたりして、自分の見解と比較する
というのは、理解を深めるのに、役立ちます


小説でいえば、主人公を、まず肯定的にとらえるか
否定的にとらえるかで、まったく、読み方が変わってしまいます


思い出のマーニーでいえば、主人公は、確かにスタートは
もしかしたら、好ましい存在とは言えないといっていい
書き方とも、とれるのですが、ストーリィが展開していく
うちに、心の扉が開いていく、その過程がとても好きで
気に入ってます


いいえ、見方をかえると、自分はやっぱり最初から、かなり
主人公にひかれたから、とも、言えそうです


よくできた、ストーリィというのは、幾通りにも
こうして、読めるということも、とても大事な要素のように
思えてきます


先日社員と話していて、「違いをポジティブにとらえる」
という表現に出会い、とても気に入りました
そうなんです、人間はお互いちがうから、楽しいし
違いを認めて、お互いから学ぶことも、できるんですね


どこか、弛緩した、心の在り方があると
自分の考え、自分の感覚といっしょじゃないと
「不安」「いらだち」を覚えてしまうことがあるのですよね
それは、ほんとに子供っぽい、少し強い言い方をすれば
さぼってる、ひとりよがりな態度といっていいのでは
ないでしょうかね


ゼミという濃い時間で、違いをポジティブにとらえて


「気づく」


そんな時間を、繰り返しもちたいですね