ゼミという話し合い

2年ほどまえ、当社の新入社員の出身大学に行って
ゼミの先生にごあいさつをしたとき、「ゼミ」
というのは、とてもいいやり方、空間だなと、思ったのです


人間、考えるから、価値があるというのは
おそらく、相当な人が言ってることですが
ひとりで、考えるのはもちろん、基本なんでしょうけど
複数の人で、同じテーマで考えて、ときに意見交換して
進めるというのは、いいやり方だと、思います


去年、やってみた、ゼミのやり方。映像作品をみて
どんなことを、感じたか、考えたかを交換しあう、
ということでした


ある社員に、口火をきることを、指示して
そのための映像作品も、選んでもらいました
NHKの英雄たちの選択でした
関ヶ原の戦いを、とりあげて、なぜ、石田三成はこうしいう
決断をしたか、なぜ、徳川家康は勝てたのか
いろんな、ポイントをとりあげました


そのなかで、自分がなにかしら、仕事に活かすことが
できるヒントはあるか?ということで、英雄の生き方
ということを、ピックアップしてみた、というところ
まででした


話し合いをしてみると、ひとつには、その話が展開して
そのときのメンバーになった人の、人となりが、みえてきたり
実は、よく知ってる、と思ってる人の、別の面がでてきたり
そういうことが、楽しいと思います


はたまた、なにかしら、深いところで、いい気づきが
あったりしたら、最高ですね
つまり、自分が物事をとらえるのに、○○のように思ってきた
ということが、変わっていくということですね


尊敬する、河合隼雄先生の言葉で
人間の成長について、植物のように考えなさいということがあります
ずっとしまわれていた、「種」について
適度な、水と、土と太陽を与えてやれば、芽をだし、花を
咲かせることができる、ということ


人間のなかの、なにかについて、いったんみてみると
ここが、育ってないということがあっても
適度な、愛情、そして、学ぶ機会といったことがあると
目をだし、花を咲かせることができる


決して、でてきた芽をひっぱったりしない
見守りつつ、待つでしょう


人間について、見守り、待つということ
話し合いをして、気づきを待つということ
とても、いいやり方だと、思っています


いい気づきが、いい学びを通して、生まれる
そのことを、目指す。とっても、いい、やり方
いい、育つのを待つ、時間にしたいです