安曇野

長野県、松本市の北にひろがる、広い土地
地元では、東山、西山ともいうと言いますが
東、北アルプスにつらなっていく、山々、
西にも、その北アルプスをながめる、展望台とも言える
山を、ひかえて、何本もの川が流れる土地。


安曇野に、毎年、行くようになりました


荻原碌山。東洋のロダンとも言われる
明治時代に活躍した、彫刻家。31歳で夭折。


この碌山の作品が見ることができ、碌山の生家からも
遠くないところに、碌山美術館という、安曇野
シンボルといっていい、美術館があります


最初訪れたときは、作品がそんなに、気持ちを揺るがさず
「ふんふん」と思ってみたのですね


そして、碌山の生きた、軌跡、やはりとくに、相馬黒光との
許されない、恋。その気持ちを、アートに昇華させたと見える
代表作「女」、そういうふうに、物語とともに、見直してみると
彫刻が、生きたものとして、目に映り、碌山の表情まで
想像するような、そんな感情移入が、自分に起きました


碌山美術館から、北に、数キロ。松川村には、岩崎ちひろ
ちひろ美術館があり、その周辺には、ちひろがスケッチした
というポイントがあります
そのひとつ、高瀬川のほとり、爺ヶ岳をはじめ、白馬山に
つらなる、北アルプスの、安曇野からみても、北側の山々を
眺められるところ、ここも、心洗われるポイントです


この松川村から、いま書いた高瀬川を越え、西側、西山の
ふもとといっていい場所に、池田町立美術館、最近、別名が
ついて、北アルプス展望美術館があります


この周辺の景色を愛した、山下大五郎は、画家が、美しい風景の
パイロットとしての役割をするということを、私に
教えてくれました


山下大五郎、それまでも、いいな、好きだなと思っていた
安曇野について、もっと、ふみこんで、好きにさせてくれたと
いっていいでしょう


山下大五郎は、有明山であるり、この西山からの、安曇野の風景を
どれだけ、描いているでしょう


おそらくは、ライフワーク、として思っていたように
思います


安曇野は、アーティストを招くようです


一昨年、安曇野にて、カフェでくつろいだり、していたら
東山魁夷が大好きだという、パステルの画家に出会いました


あるときから、ずっと安曇野で作品を作ってるという
版画家を訪ねたこともありました


安曇野、また、行きたくなります