神とつながる

東京都庭園美術館
ブラジル先住民のいすの展覧会を
見に行きました


この地球は、動物とともに、つながってるんだと
そう思う、「いす」たちです


「共同体のなかで、シャーマンは、人間が住む世界と
精霊が住む世界をつなぐ存在である。精霊からの
メッセージを媒介するために、シャーマンは
アルコールやタバコの飲用を通じて、あるいは周囲の
ダンスや歌声による、高揚のなかでトランス状態に入る。
この時、シャーマンは多くの場合、いすに腰掛けている<後略>」


コンドル、鳥は、空とつながってる、「遠方への誘い」を
意味している。ジャガーは「雨乞いの神」とつながってる
(おそらくは、その毛皮の模様からか?)


人間は、神の存在を感じ、それを怖れ、それを生活に
取り入れて、生きてきたのだと感じる、展示でした


日本でも、「火祭り」といった、行事の「神への怖れ」
といったこと、特に感じる、行事がありますね
その年の、豊作だったり、病気、災害からの逃れる
祓いよける、そういう意味のある、祭り、行事。


動物の形をした、イスを、いまも、作り続ける
というブラジルの民族の、生き方に興味を持ちました


展示のなかに、ブラジル大使館からの解説として
ブラジルには、数百の民族がいて、百を超える
言語があると、書かれていました。そして、移民という
新たな、流入をも、受け入れる、人種のるつぼとしての
場所を感じていると。


人と人、部落どうし、民族とのかかわり、そうしたことが
つながる、という意味でも、祭りがあり、その祭りを
主導する、シャーマンなる、神とつながる人
そのシャーマンにより、命をふきこまれる、「イス」が
あったと思うのです


人間が作ったものに、神が命を吹き込む
そう信じられる、そのように、扱う
それは、生きてきた、災害や、病気、人種の融合などを
生きぬいてきた、人の生きた証として、存在した
といっていいかもしれません


東京都庭園美術館は、建物自体、美術品といっていい
素晴らしい空間です。そのなかで、生命感と、神と
つながってると、いう、「イス」がどうどうと
鎮座して、私の気持ちをあげてくれました