鍋の季節

だいぶまえ、もう10年はたったと思います
新聞のコラムに、寄せ鍋もいいが、湯豆腐もいい
という話が載っていました


湯豆腐は、まあ、お酒飲みには、うってつけの
鍋といっていいかもしれません
お豆腐のおいしさを、純粋に味わうという意味では
ごはん好きにも、もちろんいいのですけど。


湯豆腐は、土鍋で味わいたいです
鳥取、岩井窯でもとめた、茶色の土鍋は
湯豆腐するときに、真価を発揮すると思います


豆腐が徐々にあたたまるわけですが、
これが、ほかの鍋でやるのと、ちがいます
じわーん、ほわーんとあったまるんですね
まるで、豆腐が、いい湯加減の、おふろで
ゆれてるようです


美味しんぼに、湯豆腐の話がのってます
さらに、いい湯加減に、ふわーんとという話だと
「麺」もそうだと、美味しんぼにあります
ぐつぐつと、麺がゆれてしまう、ゆでかたは、乱暴だと
いうんですね。たっぷりの湯のなかで、おふろに
はいってるように、いい感じで麺がゆれる感じが
いいんだと、いいます


土鍋での、湯豆腐、そうして、いい感じでふくふくと
ゆれてるのを、とって、ポンズでいただきます
我が家のポンズは、だし、だいだい果汁、それに
「かえし」です。このかえしは、灰谷健次郎の小説
「天の瞳」にでてきたものを、作っています
しょうゆ、みりん、酒を、あわせたものを
1か月以上、ねかせて、つくります


だいだい果汁は、新橋にある、香川県愛媛県
アンテナショップ、かおりひめで、求めます
いろいろ、かんきつ類は、ポンズに使えるし
もちろん、好みなのですが、和風にあう、ポンズは
だいだいだと、私は勝手に思い込んでいます


おふろにつかったように、ふわん、ぷりんとなった
豆腐を、口にいれて、あつすぎず、もちろん
あったまってないなんてことのない、いい湯加減のものを
ほおばります。うーん、至福です
できれば、ぬる燗にした、酒をいっしょに・・・
あ、いけね。日本酒はしばらく、お預けだった
ふーん


でも、こういう季節
やっぱり、鍋です
湯豆腐たべたいな