人間の力の及ばぬところに

先日、親しい人と話していて
人間の力の及ばぬところに、働く力というのが
あるよねという話をした


いいえ、私の思いを正確にいうなら
人間の力の及ばぬところになにかあると思っていることって
いいと思うのですよということになる
別に宗教を信じましょうなんて話をするつもりは
ない。「人間はなんでもできる」とか「自分がすべてやる」
といった、気持ちは、どこか「傲慢さ」みたいなものが
あると思っている


人と出会うことは、偶然か必然かわからないけど
これは、単なる偶然か?と思うような不思議なことを
感じることがある。そうしたとき、人間がどうこうできるもので
ないものがあるんだなんて感じる
自分の仕事をしてきた、道筋を思うときに
あのときの自分に、あの経験があったから、いまの自分があるなと
感じる。
銀行で伝票の書き方、チェックのしかたを覚えていたときもそうだし
もちろん、営業の原点といっていい、外回りの仕事でお客様から
怒られたり、かわいがられたりしたりすることもそうだ


ひとつひとつの経験が、ほんとにすごいタイミングで起こってきた
それが自分の人生だなと感じたりするのだ
10代や20代で、とても真剣に話を聞いてくれた先輩の存在
また、たとえば、自信たっぷりにやったことがぜんぜんうまくいかない
なんて経験
もしかしたら、ある意味自分が引き起こして、必然的に結果を
もたらしていることもあるのかもしれないけど
偶然というか、よくあのタイミングでいろいろできたなと感じる


人間の力の及ばぬことに少し左右されて、生きてると
思ったほうが、やっぱり努力するのだと思う
自分の力だけでなんとかなるというのは、傲慢です
そして、またふりかえるときがあったときに
あー、あのときほんとうに、なにものかの力添えで
うまくできた、ありがたいなーと思っていることの
ほうが、謙虚だなぁ